料理の付け合わせやサラダなど、さまざまな料理に使われる「トマト」は栄養豊富で、風邪予防になるビタミンCや抗酸化作用のあるリコピンが含まれています。一方、「キャベツ」や「トウモロコシ」なども、実はすべて漢字で書けます。一体、どのような漢字なのでしょうか?
「トマト」──原産地は南アメリカで最初は観賞用だった
トマトは漢字で「蕃茄」と書きます。
原産地は南アメリカで、16世紀頃スペイン人がヨーロッパに持ち込み、最初は観賞用として栽培されていたそうです。
食用となるのは18世紀でしたが、強烈なにおいや鮮やかな赤色が嫌気され、また有毒植物と信じられていたため200年もの間、食べられることはありませんでした。
2019年度、世界では年間約1億8000万トンのトマトが生産されており、生産量1位は中国で全体の34.7%を占めています日本は27位で、全体の0.4%を生産するにとどまっています。
「キャベツ」──胃腸薬のキャベジンコーワの由来になった野菜
キャベツは漢字で「甘藍」と書きます。
原産はヨーロッパ南部の海岸地域。13世紀に品種改良が進み、ドイツやフランスなどのヨーロッパ諸国へ広まりました。
日本には持ち込まれたのは18世紀初め。当時の日本は鎖国をしていましたが、長崎の出島を通してオランダ人によってもたらされました。
キャベツには高い栄養素が含まれており、中でも特徴的なのはビタミンU。キャベツから発見された成分で、胃の粘膜の新陳代謝を上げ、回復を助ける効果があります。
ビタミンUは別名キャベジンと呼ばれており、胃腸薬キャベジンコーワ(KOWA)の名前の由来となったといわれています。
「トウモロコシ」──アメリカのコーンベルトは世界最大級の栽培地域
「トウモロコシ」は漢字で「玉蜀黍」と書きます。
とうもろこしは主に4つの品種があり、品種ごとに用途が異なります。子実が馬の歯に似ている「馬歯種」は、家畜の飼料や工業原料として使われます。馬歯種より成熟期間の短い「硬粒種」は、家畜用飼料や工業原料の他に食糧用にもなります。
「甘味種」はスイートコーンと呼ばれ、冷凍や缶詰の他、焼いたり茹でたりして食べられ、「爆裂種」はその名の通り加熱すると爆裂するため、ポップコーンになります。
2019~2020年度、世界では年間約11億1700万トンものトウモロコシが生産され、その内アメリカの生産量は約3億4500万トンでした。アメリカ一国で世界全体の約30%を占める計算になります。
特にアメリカのオハイオ州からアイオワ州にかけての地域はコーンベルトと呼ばれ、世界最大級のトウモロコシ栽培地域となっています。
文/編集・dメニューマネー編集部
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