地域に緑を増やして住みやすい環境にするために、家の庭や私有地の緑化に助成金を出している自治体があります。申請すると「庭に木を植える」「プランターを置く」などの費用を節約できます。

家の壁の緑化で助成金がもらえる──東京都台東区

家の壁を1平方メートル以上緑化すると助成金がもらえるのが、東京都台東区です（台東区民間施設緑化推進助成金）。その額は、1平方メートルあたり5000円、または工事費用の半額のどちらか安いほうです。助成額の上限は15万円です。

ほかにも屋上や屋根のないベランダ、道路に面した私有地などに緑を増やすと助成金がもらえ、これらは予算がなくなり次第、終わりです。

道路から見える部分の緑化で費用の半額がもらえる──福岡市

道路から見えるところを緑化すると工事費用の半額がもらえるのが福岡市です（みどりの助成）。

条件は、道路の境界から6メートル以内の場所、緑化面積の合計が5平方メートル以上であることで、助成金額の上限は20万円です。

「家の壁にぶら下げる植物を育てたい」「庭に生垣を作りたい」「駐車場に緑を増やしたい」という人も申請でき、受付は毎年度行われており、締め切りは2月15日です。予算を超えると受け付けてもらえませんが、その場合は次年度が始まる4月以降あらためて申請できます。

人から見える道路面に花だんで費用の半額がもらえる──広島市

多くの人から見える範囲に花だんや花を植えたプランターなどで緑を増やすと、鉢や植物、肥料などの購入費用の半額がもらえるのが広島市の「魅せる花づくり補助金」です。補助金の上限は1万円です。

申請できる期間は、5月1日～6月22日、もしくは9月1日～10月20日です。

高さ2メートル以上の庭木を植えると費用の半額がもらえる──愛媛県松山市

道路から見える範囲に高さ2メートル以上の庭木を植えると、設置費用の半額がもらえる制度があるのが愛媛県松山市です（緑のまちづくり奨励金制度）。補助の上限は2万円です。

ほかにも生垣を作る、花だんを新しく置くなどで緑を増やすと助成金がもらえます。

なお今回紹介したいくつかの制度は、事前に申請を求められることが多いので注意しましょう。

庭やベランダに緑を増やしたいけど費用が気になるという人は、住んでいる自治体の制度を調べてみてはいかがでしょうか。

文・佐々木美紀（ライター）
編集・dメニューマネー編集部

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