サラダやポタージュなどのさまざまな調理法で食べられる「カリフラワー」は、実はブロッコリーが突然変異したものです。「セロリ」は香りが特徴的な野菜で、1996年にアイドルグループSMAPのシングル名にもなりました。
この「カリフラワー」と「セロリ」、実は漢字で書けるのです。一体どんな漢字で書くのでしょうか?
「カリフラワー」──昭和50年代の緑黄色野菜ブームでブロッコリーと人気が逆転
カリフラワーは漢字で「花椰菜」と書きます。
原産地は地中海沿岸で、日本へは明治初期にブロッコリーとともに伝わりました。当時は食用としても観賞用としても普及しませんでしたが、洋食文化が広まった昭和30年代後半から親しまれるようになりました。
しかし、昭和50年代後半の緑黄色野菜ブームにより、ブロッコリーと人気が逆転。現在では、ブロッコリーの流通量はカリフラワーの5倍以上となっています。
日本でカリフラワーといえば白が主流ですが、ここ数年は紫や黄色・オレンジなどのものや、カリフラワーとブロッコリーの中間のロマネスコなど、さまざまな品種が渡ってきています。
ロマネスコはつぼみが円錐形を描く美しい形をしており、ヨーロッパでは定番の野菜です。
「セロリ」──古代ギリシャやローマで薬や香料として使われていた
セロリは漢字で「塘蒿」と書きます。セロリは、古代ギリシャやローマで薬や香料として使われていました。16世紀よりイタリアで栽培が始まり、16世紀末頃、戦国武将である加藤清正が、中国種を持ち帰ったことにより日本へ入ってきました。
その後江戸時代、オランダ船によって長崎に伝わり、明治中頃から国内で栽培が開始。一般家庭に普及したのは戦後からです。
国内でセロリの生産量全国1位は長野県で、5月から11月にかけて長期間出荷されています。長野県の気候風土は最適な栽培環境で、みずみずしく美味しいセロリが育ちます。
県内の生産現場では、「セロリ」ではなく英語表記「celery」がフランスなまりになった「セルリー」と呼ばれています。
文/編集・dメニューマネー編集部
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