1872年、イギリスで約200年前に誕生した「マッチ」、私たちの暮らしに欠かせないエネルギー「ガス」、韓国特有の暖房設備である「オンドル」は、すべて漢字で書けます。どのような漢字で書くのでしょうか?
「マッチ」──日本産マッチの90%は兵庫県で製造
「マッチ」は漢字で「燐寸」と書きます。
発明当初のマッチは「摩擦マッチ」という種類で、簡単に火をつけられる便利さの一方、摩擦が起こるとどこでも火がついてしまうという危険性も持っていました。
その後、マッチ箱の側面のヤスリで擦らないと火が付かない「安全マッチ」がドイツで開発されました。現在世界中で使用されているマッチはこのタイプのものになります。
日本で使用されているマッチのほとんどは兵庫県で製造されていて、そのシェアはなんと90%。マッチの国内製造は1875年(明治8年)に東京で始まりますが、兵庫県は貿易に有利な立地、豊富な労働力、気候といったマッチ製造に必要な条件を満たしていたため、国内生産のほとんどを担うようになりました。
「ガス」──都市ガスの普及率は意外にも低く約50%
「ガス」は漢字で「瓦斯」と書きます。
世界で初めてガスが使われたのは1792年のスコットランド。当初、石炭を蒸し焼きにした後にできるガスを利用していました。
スコットランドでガスが誕生してから遅れること80年、1872年に横浜で日本初のガス灯が使用されます。当時の日本は文明開化の真っ只中で、さまざまな社会インフラが整備され、その一環でガス灯も導入されました。
現在の都市ガスの普及率は約50%と言われており、電気や石油、LPガスといった他の燃料と争っている状況にあります。
その理由として、ガス導管が全国的に繋がっていないことなどが挙げられ、送電網が整いほぼすべての家庭で電気が使用されているのとは、状況が異なります。
「オンドル」──冷え性や腰痛を改善してくれる効果があるといわれる
オンドルは漢字で「温突」と書きます。
オンドルは、朝鮮半島で利用されている床暖房の一種で、床下に煙道を張り巡らせ、燃焼ガスを通すことで床全体を温めます。
従来のオンドルは台所のかまどから出た煙と熱を利用するため、スチームやエアコンよりもエネルギー効率が良いことが利点です。しかし、設計によっては一酸化炭素中毒を起こす危険性もあるため、現在では水を電気やガスで温め、パイプで床下に流すことが主流となっています。
オンドルは常に足元を暖めてくれるので、足の血液循環を促進し、冷え性・腰痛といった症状を改善してくれる効果があるといわれています。
文/編集・dメニューマネー編集部
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