部下のやる気のなさに悩んでいる上司・先輩もいるだろうが、もしかするとそれは自分の発言が原因かもしれない。どのような言葉が部下のやる気を奪うのだろうか?もしかしたらその言葉で自分の人望をなくしているかもしれない。
1 「前にも言ったと思うんだけど」がきっかけで部下から相談されなくなる?
前に教えたことを部下から質問されたときに、できるだけ一度で覚えてほしいという思いから「前にも言ったと思うんだけど」と言ってしまうと、モチベーションを下げてしまうことがある。
口調にもよるが、上司からこの言葉をかけられると、部下は質問や相談をしづらくなるし、この言葉がきっかけで問題が解決することは少ない。
「前にも同じことを伝えた」という事実に着目するのではなく、「自分の伝え方に問題はなかったか」「教わる側はメモを取っていたか」といった過程を振り返った上で、今後どうすべきかを具体的に示す言葉をかけよう。
2 「普通はこうでしょ?」と言われてやる気を一気に失うことも
部下が想定外の行動をしたときなどに「普通はこうでしょ?」「これって常識でしょ?」といった言い方をしてしまう人がいるが、こうした言葉には特に注意したい。
というのも、年代が違う上司と部下では価値観にギャップがあるケースが多いだけでなく、最近では同じ年代でさえも価値観が多様化しているからだ。
それにもかかわらず「普通」「常識」といった単語を使ってアドバイスすると、何を基準にそう言っているのか納得できず、やる気を一気に失うことがある。
部下にアドバイスする際は、まずは部下がそのような行動をとった理由をしっかり聞こう。その上で、一般論で説明するのではなく、「こういう背景があるから、このルールに沿って進めてくれると嬉しい」のように、納得しやすい形で伝えることが大切だ。
3 「自分が若い頃はこうだった」は自慢話に聞こえる?
上司が若い頃の話は確かにためになることもあるが、古い価値観を押し付けている、自慢話をされている、と感じてモチベーションが下がることもある。
そもそも上司が若かったときと現在では、働き方に対する価値観や、職場の環境が変わってきているので、単純に比べるのは難しい。
自身の過去を引き合いに出して「自分が若いころは徹夜で働くなんて当たり前だった」「自分があなたくらいのときは、これくらいの仕事は任されていた」などと言うのは避け、現状を踏まえた客観的なアドバイスを心がけよう。
文・廣瀬優香(フリーライター)
編集・dメニューマネー編集部
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