シンプルな花や葉が美しい球根植物「チューリップ」は、1996年時点で約5,600種以上の品種が存在し、その後も毎年新品種が発表されているそうです。フリルのような花びらが重なり合い、華やかな雰囲気の「カーネーション」は母の日に贈られる定番のお花です。
この「チューリップ」と「カーネーション」ですが、実は漢字で書けます。どのように書くのでしょうか?
「チューリップ」──オランダで初めてのバブルはチューリップバブル
「チューリップ」は漢字で「鬱金香」と書きます。世界的なチューリップの栽培国と言えばオランダですが、16世紀頃にオスマン帝国(現在のトルコ)から持ち込まれたのが始まりです。
このオランダにおいて、歴史上初めてのバブルといわれる、チューリップバブルが起きました。
17世紀ごろ、オランダの裕福な植物愛好家の間でチューリップ人気が高まり、高値で取引されていました。
そこに投機家が目を付け、チューリップ市場に参入。やがて「短期間で儲けられる」と一般市民も参加し始めました。
当時は、球根一つで家一軒と交換できるほど、チューリップ相場は過熱したそうです。
しかし1637年2月3日、突然球根に買い手がつかなくなり価格は暴落。オランダ中の多くの人が巨額の債務を抱えて、混乱に陥ったといわれています。
「カーネーション」──娘が亡き母が好きだった花を配ったことで始まった母の日
「カーネーションは漢字で「和蘭石竹」と書きます。母の日に日頃の感謝の気持ちを込めて贈るプレゼントして定番ですが、いつから習慣となったのかご存じでしょうか。
1908年5月10日、アメリカ出身のアンナ・ジャービスが、母が好きだった白いカーネーションを全員に配ったことが「母の日」の始まりだといわれています。
彼女は、南北戦争の際に負傷兵の衛生改善活動を行っていたアン・ジャービスの娘でした。その後全米に広まり、1914年、アメリカで5月の第2日曜日は「母の日」として制定されました。
日本で初めて母の日のイベントが行われたのは明治末期頃で、徐々に広まり今では多くの人に親しまれる記念日となりました。
母の日のはじまりは白いカーネーションでしたが、技術の進歩によりさまざまな色が登場しており、色ごとに花言葉があります。
赤は「母の愛」や「愛を信じる」、ピンクは「感謝」や「温かい心」「美しい仕草」、オレンジは「純粋な愛」「清らかな慕情」、紫は「誇り」「気品」です。
文/編集・dメニューマネー編集部
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