さまざまな企業が就活をしている学生を実際に職場で働かせる「インターンシップ」と、新規事業の立ち上げを支えながら育成する「インキュベーション」ですが、日本語(漢字)はどのように書くのでしょうか?
インターンシップのメリットは学生・企業双方にある
国立国語研究所「外来語」委員会は、インターンシップを「就業体験」と言い換えることを提案しています。「学生が企業などで仕事を体験しながら研修すること」がインターンシップの目的です。
委員会は手引きの中で、「制度の内容や文脈によっては、『体験就業』『就業実習』『専門実習』などと言い換える方が分かりやすい場合もある」と解説しています。
また、現状では意味を理解していない人も多いので、言い換えたり、説明を付けくわえたりして、意味がしっかり伝わるような工夫をしたほうがいいと考えられてもいます。
この制度は、1990年代後半から徐々に多くの企業や学校などに広がり始めたそうです。
メリットは、学生にとっては就職前に、希望する業界や企業が自分にあっているか感じられること。企業にとっては、いい人材といち早く関係が築けることなどでしょう。
企業が増えたことで盛んになったインキュベーション
国立国語研究所「外来語」委員会は、インキュベーションを「起業支援」と言い換えることを提案しています。意味として「新規に事業を起こすことを支援すること」をさします。
委員会は手引きの中で、「『孵化器』の意味から、起業支援を行う機関を指す意味に転じた『インキュベーター』は『起業支援機関』などと言い換えることができる」と解説しています。
また、「インキュベーション」や「インキュベーター」を、施設や機関の名称に含む場合も多くあり、この名称を引用する場合も必要に応じて説明を付与することが望まれるとも言っているのも特徴です。
1990年代半ばに新興企業(ベンチャー)が急速に増え、支援する施策も盛んになったことで、「インキュベーション」も多く使われるようになりました。
文/編集・dメニューマネー編集部
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