パワハラなどが問題になって、道徳観を問われる「モラルハザード」という言葉をよく聞くようになりました。また、SNSなどが広まったことによって「ネットリテラシー」というように「リテラシー」という言葉を使う機会が増えましたが、この2つのカタカナ用語は漢字にするとどのように書くのでしょうか?
保険用語から広まった「モラルハザード」
モラルハザードを「倫理崩壊」と言い換えることを国立国語研究所「外来語」委員会は提案しています。意味として「倫理観や道徳的節度がなくなり、社会的な責任を果たさないこと」と解説しています。
この言葉は、もともとは保険業界でよく使われていた用語で、「保険をかけてあるから」と、故意や不注意で事故を起こしてしまう危険性をいいます。その後、保険以外の領域でも使われるようになったといいます。
さまざまな分野で必要な「リテラシー」
リテラシーを「活用能力」と言い換えることを国立国語研究所「外来語」委員会は提案しています。意味として「情報を的確に読み解き、またそれを活用するために必要な能力」と解説しています。
「ネットリテラシー」はインターネットリテラシーの略で、ネットやSNSを活用するうえで必要な能力のこと。トラブルに巻き込まれないためにも、またメッセージを正確に読み取って理解を深めるために必要なものです。
ネットが登場する前にも、新聞やテレビなどの大手メディアが「メディアリテラシー」を高めることの重要性をたびたび指摘していました。
メディアで流れるさまざまな情報や視点、そこにあるメッセージについて、正しく知ることが、活用のための第一歩といえます。
文/編集・dメニューマネー編集部
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