多様化する働き方の中で、若手社員の育成や離職防止などの観点から、制度として「メンター」を導入する企業が増えています。
厚生労働省も、女性の活躍を推進するためとして、メンター制度に関するマニュアルをホームページで公開するなど、制度の導入を後押ししています。この「メンター」とは、どんな意味か知っていますか。
「メンター」は若手社員にとって無くてはならない存在?
「メンター」は支援者や助言者を意味する言葉で、新入社員や若手社員をサポートする人のことです。サポートを受ける人は「メンティー」と呼ばれています。”mentor”と書きますが、これはギリシャ神話、ホメロスの叙事詩『オデュッセイア』に登場する老賢人の名「メントール(Mentor)」に由来するそうです。
職場の上司が業務上の指示・命令を行うのに対し、メンターは若手社員のキャリア形成上の課題の問題解決や職場の悩みや不安などを、対話を通じてアドバイスや指導を行い、精神的にサポートします。一般的には、先輩社員がメンターに選ばれることが多いようです。
社内でメンター制度を導入し、研修などを通じてメンターの育成を行っている企業があるほか、メンターを職業として活動する人もいます。
世界で活躍するあの企業の創設者にもメンターが
世界で活躍する有名人にもメンターと呼ばれる人がいます。Facebook(Meta)創設者、マーク・ザッカーバーグ氏のメンターが、アップルの創設者、スティーブ・ジョブズ氏(1955-2011)だったそうです。
Facebook初期にマネージメントで悩んでいた時、ジョブズ氏からのアドバイスで奮起したそう。ジョブズ氏が他界した際、ザッカーバーグ氏はSNS上に「メンターでいてくれてありがとう」とお礼の言葉を残しています。
文/編集・dメニューマネー編集部
【関連記事】
・50代で「老後破産」する?定年前にやめるべき行為
・ブラックリストでも作れるクレカ5選【PR】(外部)
・人気の連載「新NISA」活用法
・「老後資金」の作り方【PR】(外部)
・「dジョブスマホワーク」で高ポイントをもらう方法