高級時計ロレックスは、人気モデルは正規販売店でもなかなか買えない状態で、中古市場では定価以上で取引されるほどで、転売目的で買う人も多いため、ロレックスをダシにした詐欺が横行しています。
詐欺の手法1 購入・転売代行で商品や代金をだまし取る
ロレックス詐欺でよくある手法の一つが、バイトに正規店で商品を買わせ、購入代金を払わずに商品だけ持ち逃げるというものです。また逆に、買い付け代行をすると言って購入代金を持ち逃げする詐欺もあります。
ロレックスに高値がつく、転売できることが広く知られているのを利用した詐欺は、さらに巧妙化しています。単に商品や商品相当額をだまし取るだけでなく、ロレックス転売をビジネスとして、ある手の“投資商品”に見えるようにしたて、「出資金」をだまし取るというものです。
たとえばSNSの広告で「ロレックスを海外から安値で仕入れて、都内の時計店で高額で売れるので確実にもうかる」とうたい、連絡してきた人に「毎月10万の配当金を5年間保証する」と伝え、200万の出資金をだまし取った手口があります。
これと似たような手口で、ロレックスの代金を支払えば、1ヵ月後に16%分を上乗せして返金するとだまして、計9100万円を振り込ませた手口もあります。当初は上乗せ金がもどってきたが、その後返金が滞って被害に気が付いたようです。
詐欺の手法2 フリマサイト・ネットオークション、ネットショップで偽物を販売する
フリマサイトやネットオークションで偽物を出品し、落札前にサイトを介さずに銀行振り込みで代金をだまし取るような手口もあります。
ネットショップ詐欺のサイトでは、支払い方法を銀行振込にして商品を送らないケースや、代引きにして偽物を送り付けるケースなどがあります。支払い方法にクレジットカードがない場合や、あっても手続きを進める中で銀行振込などに誘導された場合は詐欺の可能性があるため、気を付けましょう。
詐欺師は偽物の保証書を作成して被害者をだまし、通報されにくくする対策を取ったりもしているようです。
他にも百貨店の閉店セールを装った偽サイトや、LINEを使ったロレックス当選スパム、ロレックス投資の情報商材などの手口もあります。
2021年の特殊詐欺被害は1万4498件(前年比948件増加)、282億円(前年比3.2億減少)に及び、実際に消費者被害にあった人は2.2%、被害にあいそうになった人は14.2%います。
高価な買い物のため、正規店もしくは有名で実績がある店舗で買うなどして、詐欺被害から身を守りましょう
文・鈴木靖啓(ファイナンシャル・プランナー)
編集・dメニューマネー編集部
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