食費の節約、フードロスの問題などで耳にする「賞味期限」や「消費期限」。輸入牛と区別して購入する人も多い「国産牛」や「和牛」。食事をするときに気にする言葉ですが、この2つの違いは何でしょうか?
「国産牛」と「和牛」はどう違う?
2003年12月から通称「牛肉トレーサビリティ法」が施行され、国産の牛肉には個体識別番号やロット番号の表示が義務付けられました(小間切などの「くず肉」を除く)。
「国産牛」とは、国内で肥育された牛のことです。一般的に、農家には子牛を生ませて家畜市場に出荷する「繁殖農家」と、購入した子牛を食用として大きく育てる「肥育農家」があります。
国産牛は出生地・品種を問いません。たとえば海外で生まれた子牛を輸入して日本で育てれば「国産牛」として扱われます。
一方、「和牛」とは品種で区分されており黒毛和種・褐色和種・無角和種・日本短角種の4品種および、これらの交雑種を指します。肥育頭数は黒毛和牛がもっとも多く全体のおよそ9割を占めます。
和牛は世界中で愛されていますが、日本の輸出産業を守るため、遺伝資源(優秀な牛の受精卵や精液など)を海外に持ち出すことは禁じられています。ただ、和牛の遺伝子を持っていても肥育方法が異なれば日本の和牛に匹敵する味わいにはならないようです。
「賞味期限」と「消費期限」はどう違う?
「賞味期限」とは、品質が変わらずにおいしさを保てる期限のことです。賞味期限は比較的長持ちする食品に対して表示されます。
製造から3ヵ月以上先が賞味期限になる場合は日にちを省略して「年月」のみでよいとされています。
身近な食品では缶詰、インスタント食品、レトルト食品、菓子などに「賞味期限」が表示さます。備蓄用の非常食は賞味期限が長く、通常は5年程度、なかには25年の商品も存在します。一方、作り立てが売りの食品では「賞味期限10分」などと記載されている場合もあります。
一方、「消費期限」とは安全に食べられる期限のことです。製造・加工からおおむね5日以内に劣化する食品に「年月日」で表示します。
弁当や総菜パン、カット野菜、肉や魚などはいたみやすいため「消費期限」で示されます。期限を過ぎたら未開封でも食べないほうが無難です。
文/編集・dメニューマネー編集部
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