ニュースで取り上げられ、意外とまぎらわしいのが「円高と円安」、「インフレとデフレ」。似ているようで、明確な違いがあります。それぞれどのような違いがあるのでしょうか?
「円高」と「円安」はどう違う?
「円高」とは、外貨に対して円の価値が高いことです。価値が高ければ少ない金額で外貨と交換することができます。
つまり、1米ドルのレートが130円よりも、120円、110円、100円……となったときのほうが「円高」だと言えます。
一方、「円安」とは、外貨に対して円の価値が低いことです。円高とは反対で、外貨を獲得するのに多くの円を必要とします。これは、海外の物を購入する場合も同じです。
たとえば、アメリカで500ドルの鞄を購入する場合、1ドル100円のときは日本円で5万円です。ところが、円安傾向で1ドル140円になると500×140で7万円になってしまいます。
逆に考えるとアメリカにとっては日本製品が安く買えることになります。そのため「円安」のときは輸出が好調になります。
「インフレとデフレ」どう違う?
「インフレ」とは物価が持続的に上昇し、相対的にお金の価値が下がる現象です。インフレは普通、好景気のときに起きますが、製造コストの上昇や供給不足によっても起こりえます。
景気が良いときは売上が増え、給与も上がります。収入が増えれば購買意欲が高まり、物がよく売れるようになります。供給が追いつかず値上げに踏み切っても売れ行きは衰えません。
一見、好ましく思えるインフレですが、物価が上がるとお金の価値は下がります。1,000円で買えたものが2,000円に値上がれば、持っていた現金1,000円の価値は半分に落ちたことになります。
一方、「デフレ」とは物価が持続的に下落して、相対的にお金の価値が上がることです。インフレとは反対で、通常は不景気のときデフレになります。景気が悪いと給料がカットされる場合もあります。
当然、財布のひもは固くなるので、値段を下げてもそう簡単には売れません。ただし、手元のお金を増やさなくても、以前は手が出なかった高級品を買うことができるため、お金の価値は上がると言えます。
文/編集・dメニューマネー編集部
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