読み方が同じだけど意味が異なる「回答と解答」や「検診と健診」。それぞれどのような違いがあるのでしょうか?
「回答」と「解答」はどう違う?
英語では「Answer」のひとことで片付く「回答」と「解答」。日本語として使う場合、2つの意味は少し異なります。
「回答」とは、問いかけや要望に対する返答です。どのような回答が返ってくるかは答える人によって異なります。「回答」はアンケートや面接で答える場合などに使われます。
求められていることにまったく答えていないことを「ゼロ回答」と表現することがあります。
たとえば、労働組合の春闘要求に対して会社側が「賃上げなし」と回答することや、政府答弁で説明責任を果たさない場合に「ゼロ回答」を返したなどといわれます。
一方、「解答」とは、問題を解いて導き出された答えのことです。クイズや試験問題に対する具体的な答えには「解答」を使います。「回答」とは異なり正解があるので、誰が答えても同じに結果が得られます。
「検診」と「健診」はどう違う?
「検診」とは特定の病気を早期発見するための検査です。「検診」で代表的なものは「がん検診」です。市町村で行うがん検診において、厚生労働省では科学的根拠に基づき効果のある検診項目を定めています。
指針で定めるがん検診によると、肺がん・乳がん・大腸がんは40歳以上の人が、胃がん検診は50歳以上の人が受診対象です。子宮頸がんは20歳以上の人が対象者となります。
「健診」とは健康診断の略で、病気を予防するために健康状態を確認する検査です。健康診断の実施は労働安全衛生法によって事業者に義務付けられています。労働者もまた事業者が行う健診を受けるよう定められています。
健診の内容や頻度は、労働安全衛生法に基づく安全衛生規則で定められています。基本的な定期健康診断は年に1回ですが、過酷な環境での労働者は6か月以内ごとの健診が必要です。また海外に6か月以上派遣する労働者も、派遣前後に健診が必要です。
文/編集・dメニューマネー編集部
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