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運用ビギナーが新NISAで教育資金の準備を成功させる4つのコツ【連載・第9回】

2023/07/26 10:00

子供の教育資金をつくる上で、新NISAは元本保証でないことから抵抗感を覚える人もいるでしょうが、NISAでの教育資金の積み立てには、預貯金や学資保険にはないメリットがあります。手堅く運用するには4つのコツがあるのです。 著者・松田聡子(ファイナンシャル・プランナー) 群馬FP事務所代表。明治大学法学部卒

子供の教育資金をつくる上で、新NISAは元本保証でないことから抵抗感を覚える人もいるでしょうが、NISAでの教育資金の積み立てには、預貯金や学資保険にはないメリットがあります。手堅く運用するには4つのコツがあるのです。

著者・松田聡子(ファイナンシャル・プランナー)

群馬FP事務所代表。明治大学法学部卒。金融系ソフトウェア開発、国内生保を経て2007年に独立系FPとして開業。企業型確定拠出年金の講師、個人向け相談全般に従事。現在は法人向けには確定拠出年金の導入コンサル、個人向けにはiDeCoNISAを有効活用したライフプランニング、リタイアメントプランニングで人生100年時代をマネーの面からサポート。

コツ1 運用期間は10年以上確保する

子供の学費を新NISAで準備する場合、10年以上の運用期間が必要です。

たとえば、毎月2万円ずつ年率2%の利回りで18年積み立てると、元本432万円が約520万円に増やせると期待できます。

このように預貯金などより大きな収益が見込めますが、一時的にはマイナスになるケースも考えられます。

それでも運用の期間が長いほど収益が安定する傾向があることが分かっています。子供が生まれてすぐなど、早めに積み立てを始めれば、10年以上運用できるでしょう。

コツ2 予備資金を生活費の1年分ほど用意しておく

働けなくなって収入が途絶えるなど「もしも」に備える予備資金として、一般的には、半年分くらい準備しておこうといわれていますが、教育資金の準備中は、1年分は欲しいところです。

NISAで準備した資産の一部を教育資金として引き出す際、たまたま値下がりしてしまっていても、その予備資金が使えるためです。

使ってしまった予備資金は、あらためて新NISAの資産の値上がり分で穴埋めします。

コツ3 投資対象にはバランス型投信を選ぶ

教育資金を準備するための投資対象には、株式投信ではなく、株や債券に投資するバランス型投資信託が適しています。

NISAのつみたて投資枠と現行のつみたてNISAでは、株式の投資信託とバランス型投信が選べます。バランス型投信は、1つの銘柄の中で株式や債券などの複数の資産に投資するファンドです。

株式の投資信託はバランス型投信に比べて値動きが激しく、大きな損をするおそれもあります。着実に積み上げるためには、「安定型」のようなバランス型投信を選ぶとよいでしょう。

コツ4 引き出しが近づいたときに急激に値上がりしたら売ることも考える

子供の大学進学など新NISAの資産の引き出しが近づいてきたら、値動きに注意しましょう。時期の目安は、引き出す時期の3年くらい前からです。その時期に資産が急激に値上がりしたら、一旦売ることも考えます。それでも積み立ては最後まで続けましょう。

NISAの積み立ては最初に設定をすると、“ほったらかし”にできるため、引き出しが近づくまではほとんど手間がかかりません。運用を安定させるためのコツを押さえ、効率的に教育資金を準備しましょう。

文・松田聡子(ファイナンシャル・プランナー)
編集・dメニューマネー編集部

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