たくさんある節約術のなかには、実はあまり効果がないどころか、かえって損するようなものもあります。日頃やっていることがないか確かめてみましょう。
効果が薄い節約法1 使わない電化製品のコンセントを抜いておく
使わない電化製品のコンセントをこまめに抜いても、あまり節約の効果はないかもしれません。待機電力が気になる人は多いかもしれませんが、実は電化製品のコンセントをさしっぱなしにしても電気の使用量はあまり変わりません。
たとえば、オーブントースターの待機電力は0.04W、テレビの待機電力は0.3Wとほとんどが1W以下です。テレビのコンセントを抜いても、1ヵ月の電気料金は約6円程度しか変わらず、1年間で考えても70円程度なので節約効果は薄いといえるでしょう。
ちなみにテレビのコンセントを抜いてしまうと、その間の番組予約録画ができなくなってしまうので、メーカーもリモコンでの電源オフを推奨しています。
効果が薄い節約法2 まとめ買いをする
まとめ買いをしても、うまく使い切れないと節約どころかむだづかいになってしまいます。特に食品は、消費期限までに使い切れずに捨ててしまうこともあります。洗剤などの消耗品も、ストックがあると使いすぎてしまいます。
まとめ買いをするなら「安さ」を理由にせず、必要なものを必要な量だけ計画的に買うとよいでしょう。
効果が薄い節約法3 トイレのタンクにペットボトルを入れる
トイレのタンクにペットボトルを入れて水道代を節約する方法は、思わぬ出費につながる恐れがあります。
水洗トイレは、タンクにたまった水を一気に流して便器をきれいにします。タンクに水の入ったペットボトルやレンガを入れると、節水にはなりますが、流れる水の量が減って排水管に汚れがたまりやすく、詰まりの原因になります。タンク内の部品がペットボトルやレンガのせいで壊れることもあります。
配水管の詰まりやタンクの部品が壊れると修理が必要になるので、思わぬ出費になるだけでなく、トイレが使えず不便な思いをするでしょう。
文・山田千景(ライター)
編集・dメニューマネー編集部
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