全国のお父さんがた、昨日6月20日が「父の日」だったが、どうだっただろうか? 父の日らしい過ごし方はできただろうか。どうしても「母の日」と比べて存在感の薄い記念日だが、そもそも父の日にはいくらくらいのプレゼントをあげるのが平均と考えられているのだろうか。
父の日にかけられる予算は4,000〜5,000円が最多
父の日のプレゼントにかける予算額の調査をみると、ボリュームゾーンは5000円未満といったところだった。これは全国の10〜70代の男女を対象にしたアンケートで、サンプルが500と少ないが参考にはなるだろう。
価格帯:割合(2020年の結果)
4,000~5,000円未満:21.8%(19.4%)
2,000~3,000円未満:18.6%(15.4%)
3,000~4,000円未満:17.4%(14.6%)
5,000~8,000円未満:11.0%(11.4%)
1,000~2,000円未満:10.8%(10.2%)
8,000~10,000円未満:8.4%(9.2%)
10,000~30,000円未満:4.6%(4.4%)
金額は問わない:4.6%(2.8%)
1,000円未満:2.4%(2.8%)
お金をかけない:0.4%(2.4%)
昨年より「4,000~10,000円」の範囲が増加し、「1,000円未満」「お金をかけない」と回答した人の割合が減少したことだ。コロナ禍でギフトにかけるお金が増えたのだろう。
国内のギフト市場規模の動向は?
国内のギフト市場全体でみてみると、市場規模は2016年からあまり大きな変動はない(矢野経済研究所調査)。

グラフは今年1月発表のもののため、2020年は見込みとなっているが、前年比92.4%の9兆8,840億円の見込みと発表された。外出自粛で両親や親戚に会う機会が減少した分ギフトが利用されたが、コロナ禍で冠婚葬祭が中止・延期・規模縮小となったことで影響が出たと考えられる。
ただ、コロナ禍で生まれた新たなニーズもある。帰省できない代わりにお歳暮で感謝を届ける”帰歳暮”という言葉が誕生し、小売業界で商戦が繰り広げられている。このような流れも受けてか、2021年の市場規模は前年比105.8%の10兆4,605億円となり、コロナ前の水準に戻ると予測されている。
昨年は市場規模が落ち込んだが、生活スタイルが変化してギフトも多様化した。新型コロナウイルス感染症が収束に向かうことで、これまでにあった需要が回復しつつ、新たに生まれた需要がギフト市場を支えていくことになるかもしれない。
文/編集・dメニューマネー編集部
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