自動車保険は、車を持っている人の75%が入っていますが、長いこと補償内容の見直しをしてない人も少なくありません。内容によっては、見直しで保険料を数万円も安くできるかもしれません。
車両保険の条件を見直して最大1万5,700円安く
今回、34歳男性が平成30年(2018年)式のアクア(トヨタ自動車 <7203> )に乗っているケースを想定します。会社はソニー損保、等級は10等級、休日のドライブが主で年間走行距離は7,000km、同居家族は同い年の妻です。
現在の補償内容は以下で、1年間の保険料は6万6330円です。
・対人、対物は無制限
・人身障害は3,000万円(車内のみ補償)
・車両保険は一般型、免責金額は0-10万円(1年間の事故で保険を使う際、1回目は免責0万円、2回目以降は10万円の免責金額)
ここからどんな見直しをすると、どれくらい安くなるのでしょうか。
シミュレーション1 免責金額を増やす
車も購入してから3年ほど乗って慣れ、自損事故のリスクが低くなってきたので免責金額を「5-10万円」に変更します。これは事故で車両保険を使うとき、契約期間中の1回目の自己負担額を増やすことで保険料を安くするということです。
すると、年間の保険料は6万2310円と、現在より4,020円も安くなりました(シミュレーション①)。
シミュレーション2 車両保険の条件をエコノミー型にする
新車から5年経ったので、免責金額は0-10万円のまま、車両保険の条件を「一般型」から「エコノミー型」に変えてみます。エコノミー型とは「車対車」の事故にのみ車両保険が使える契約内容です。
「一般型」は壁や電柱にこすってしまった自損事故や当て逃げも対象となりますが、その分、保険料が高くなってしまいます。
「エコノミー型」にすると、年間の保険料は5万630円、現在より1万5700円も安くなります(シミュレーション②)。
さらに運転者の条件を見直すと……
今回のケースでは、運転者の範囲を限定していなかったので、運転者を「本人・配偶者限定」にすると、6万2120円になり、3120円も安くなることが分かりました。
上で検討した2つのシミュレーションについても、運転者を限定できます。
シミュレーション | 運転者限定なし | 本人・配偶者限定 |
---|---|---|
なし(現状) | 6万6330円 | 6万2120円(▲4210円) |
(1) 免責額の変更 | 6万2310円(▲4020円) | 5万8370円(▲7960円) |
(2) 車両保険の変更 | 5万630円(▲1万5700円) | 4万7510円(▲1万8820円) |
シミュレーション(1)と(2)、いずれもさらに保険料が安くなりました。車両保険の変更をして、運転者を限定すると、現状よりも1万8820円も安くなります。
特約が重複しているなら外せばさらに4210円安くなる
見直したいのは補償の内容だけでなく、特約と呼ばれるオプションも見直せるかもしれません。
よくあるのが「弁護士費用特約」や「個人賠償責任特約」ですが、この2つの特約は、火災保険の特約として加入しているかもしれません。重複して加入しても保険金は二十二支払われないので、同じ特約に加入していたら外すとよいでしょう。
上で紹介した保険の場合、2つの特約を外すと年間で4320円の保険料を減らせます。この結果、契約内容の見直しで最大2万3140円削減できることが分かりました。
保険料の削減効果は持っている車など内容によって異なりますが、いちど内容を見直してみるのはいかがでしょうか。
文/編集・dメニューマネー編集部
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