イオン銀行の積立NISA(つみたてNISA)のメリットは、他の銀行の積立NISAより商品が多い、優遇金利やATM手数料無料の特典などだ。一方デメリットとして、証券会社と比較したら商品数が少ない、eMAXIS Slimシリーズの取り扱いが少ないことなどが挙げられる。
本記事では積立NISAをイオン銀行で始めるメリット・デメリットを、他社の積立NISAの比較をもとに解説する。始める場合のおすすめ商品も紹介していこう。
この記事でわかること
- イオン銀行は、銀行のNISAの中では商品数がトップクラス
- 積立NISA口座の保有で預金金利やATM手数料がお得になる
- より多くの商品から銘柄を選びたい方は、SBI証券での積立NISA口座開設がおすすめ!
SBI証券とイオン銀行の比較
|
|
|
取扱銘柄数(つみたて投資枠) |
249本 |
271本 |
取扱銘柄数(成長投資枠) |
1,225本 |
1,351本 |
クレカ積立の還元率 |
0.5% |
0.5~5.0% |
クレカ積立で貯まるポイント |
WAON POINT |
Vポイント |
積立頻度 |
毎月 毎日 |
毎月 毎週 毎日 |
最低投資単位 |
100円以上 1円単位 |
100円以上 1円単位 |
公式サイト |
口座を作る |
口座を作る |
イオン銀行でつみたてNISA(積立NISA)を始める2つのメリット
イオン銀行でつみたてNISAを始める場合には以下のようなメリットがある。
イオン銀行でつみたてNISAを始めるメリット
- 他行に比べてラインアップが充実している
- 優遇金利やATM利用手数料無料の特典がある
つみたてNISA(積立NISA)の商品数が銀行の中では多い
イオン銀行ではつみたてNISA対象商品を20本取り扱っている。
イオン銀行のつみたてNISAは、取扱商品数9本のゆうちょ銀行や12本の三菱UFJ銀行など、他の銀行に比べて充実したラインナップです。
出典:イオン銀行『つみたてNISA取扱ファンドラインナップ』、ゆうちょ銀行『つみたてNISA対象商品』、三菱UFJ銀行『つみたてNISAファンドラインアップ』
イオン銀行では国内外の株式や債券、REIT(不動産投資信託)など主要な投資対象を一通りカバーできる商品を取り揃えている。
20本のうち8本が指数に連動した投資成果をめざすインデックスファンド、残り12本が指数を上回る投資成果をめざすアクティブファンドや資産配分を自動調整するバランスファンドです。
以下がイオン銀行で取り扱っている商品の特徴と信託報酬(税込)だ。
<国内株式>
ひふみプラス
国内外の上場株式を主な投資対象とし、選別した割安株へ長期投資するアクティブファンド。信託報酬1.078%
コモンズ30ファンド
国内外の上場株式を主な投資対象とし、世界で成長の見込まれる質の高いグローバル企業に集中投資するアクティブファンド。信託報酬1.078%
大和住銀DC国内株式ファンド
国内株式を主な投資対象とし、割安株へ投資するアクティブファンド。信託報酬1.045%
年金積立 Jグロース
成長が期待できる企業、利益率の高い企業、株主還元が期待できる企業へ厳選投資するアクティブファンド。信託報酬0.902%
ニッセイ日本株ファンド
東証一部上場企業を主な投資対象として、比較的低リスクの割安株へ投資するアクティブファンド。信託報酬0.88%
iFree 日経225インデックス
日経平均株価に連動する投資成果をめざすインデックスファンド。信託報酬0.154%
iFree TOPIXインデックス
東証株価指数(TOPIX)に連動する投資成果をめざすインデックスファンド。信託報酬0.154%
iFree JPX日経400インデックス
JPX日経400に連動する投資成果をめざすインデックスファンド。信託報酬0.2145%
<海外株式型>
iFree 外国株式インデックス 為替ヘッジあり
日本を除く外国株式を投資対象とし、MSCIコクサイ指数(円ヘッジ・ベース)に連動する投資成果をめざすインデックスファンド。信託報酬0.209%
iFree 外国株式インデックス 為替ヘッジなしル
日本を除く外国株式を投資対象とし、MSCIコクサイ指数(円ヘッジ・ベース)に連動する投資成果をめざすインデックスファンド。信託報酬0.209%
iFree S&P500インデックス
米国株式を投資対象とし、S&P500指数(円ベース)に連動する投資成果をめざすインデックスファンド。信託報酬0.2475%
フィデリティ・米国優良株ファンド
米国株式を主な投資対象とし、個別銘柄分析に基づいて国際的優良企業や将来の優良企業に投資するアクティブファンド。信託報酬1.639%
フィデリティ・欧州株ファンド
欧州株式を主な投資対象とし、個別銘柄分析に基づいて選定した優良企業へ投資するアクティブファンド。信託報酬1.65%
<新興国株式型>
iFree 新興国株式インデックス
新興国株式を投資対象として、FTSE RAFI エマージングインデックス(円換算)に連動する投資成果をめざすインデックスファンド。信託報酬0.374%
<バランス型>
ハッピーエイジング20
日本を含む世界の株式や公社債を主な投資対象として、基準資産配分比率をめどに長期投資を行うファンド。国内外株式組入比率90%。信託報酬1.617%
ハッピーエイジング30
日本を含む世界の株式や公社債を主な投資対象として、基準資産配分比率をめどに長期投資を行うファンド。国内外株式組入比率70%。信託報酬1.485%
ハッピーエイジング40
日本を含む世界の株式や公社債を主な投資対象として、基準資産配分比率をめどに長期投資を行うファンド。国内外株式組入比率50%。信託報酬1.32%
世界経済インデックスファンド
国内外の公社債および株式を投資対象とするファンド。基本組入比率は地域別のGDP総額の比率による。信託報酬0.55%
のむラップ・ファンド(積極型)
国内外の債券、株式、REITを主な投資対象とするファンド。信託報酬1.518%
iFree 8資産バランス
株式(国内・先進国・新興国)、債券(国内・先進国・新興国)、REIT(国内・海外)の8つの資産クラスに均等に投資するインデックスファンド。信託報酬0.242%
預金金利やATM手数料が優遇される
イオン銀行でつみたてNISA口座を保有していれば毎月「イオン銀行スコア」が30点付与されます。
イオン銀行では「イオン銀行スコア」をもとに「イオン銀行Myステージ」が決まり、ステージに応じた特典が受けられる。
イオン銀行スコア150点以上のプラチナステージになれば、普通預金金利が年0.10%(税引前)、ATM出金手数料・他行宛振込手数料がそれぞれ月5回まで無料となります。既にイオン銀行を利用している人にとっては大きなメリットといえるでしょう。
出典:イオン銀行『イオン銀行Myステージ』
つみたてNISA(積立NISA)をイオン銀行で利用するときの2つのデメリット
金融庁が指定しているつみたてNISA対象商品は199本だが、イオン銀行で購入できるのはそのうちの20本に限られる。
口座を開設する前には投資したい商品が取り扱う商品に含まれているか確認が必要だ。
出典:金融庁『つみたてNISA対象商品届出一覧』
イオン銀行でつみたてNISAを利用するデメリット
- 証券会社に比べて商品数が少ない
- eMAXIS Slimシリーズの取り扱いがない
つみたてNISA(積立NISA)の商品数は証券会社より少ない
イオン銀行は銀行のなかでは取扱商品が充実しているが、証券会社と比べるとかなり少ない。
より幅広い選択肢の中から選びたいなら証券会社で口座を開設するほうがいいでしょう。
eMAXIS Slimシリーズの取り扱いがない
eMAXIS Slim
業界最低水準の運用コストをめざすインデックスファンドシリーズであり、信託報酬率はほとんどの投資対象でイオン銀行が取り扱うiFreeシリーズを下回る。
インデックスファンドはファンドによって投資成果にほとんど差がないため、運用コストは低いほうが良いです。インデックス投資を考えている人にとっては、eMAXIS Slimシリーズを選べないのは残念です。
信託報酬率比較(税込)
投資対象 |
iFree シリーズ |
eMAXIS Slim シリーズ |
TOPIX |
0.154% |
0.154% |
全世界株式(除く日本) |
0.209% |
0.1023% |
S&P500 |
0.2475% |
0.0968% |
8資産 |
0.242% |
0.154% |
よくある4つのQ&A
イオン銀行のつみたてNISA(積立NISA)の商品ラインアップの特徴は?
イオン銀行ではつみたてNISA対象商品を20本取り扱っており、他の銀行に比べて充実したラインナップとなっている。バラエティも豊富で、国内外の株式や債券、REIT(不動産投資信託)など主要な投資対象を一通りカバーできる商品を取り揃えている。8本が指数に連動した投資成果をめざすインデックスファンド、残り12本が指数を上回る投資成果をめざすアクティブファンドや資産配分を自動調整するバランスファンドと、ニーズに合わせた商品選びができることが特徴だ。
イオン銀行のつみたてNISA(積立NISA)の特徴は?
イオン銀行でつみたてNISA口座を保有していれば毎月「イオン銀行スコア」が30点付与され、優遇金利やATM利用手数料無料の恩恵が受けられる。
イオン銀行でつみたてNISA(積立NISA)を利用するデメリットは?
証券会社に比べて商品数が少ないことと、運用コストが業界最低水準であるeMAXIS Slimシリーズの取り扱いがないこと。
イオン銀行でつみたてNISA(積立NISA)を始めることがおすすめな人は?
銀行の中では商品ラインアップも充実しているので、銀行でつみたてNISAを始めたいという人や、イオン銀行ユーザで、預金金利や手数料の優遇がメリットになる人に向いている。
つみたてNISAにおすすめの証券会社はこちら
積立コースは毎日・毎週・毎月の3種類、NISA枠ぎりぎり注文で投資可能枠を使い切れる
>>SBI証券の詳細はこちら(公式サイトへ)
投資信託の保有だけで楽天ポイントが貯まる、貯まったポイントで積立投資も可能
>>楽天証券の詳細はこちら(公式サイトへ)
取り扱い銘柄130以上、投信の提案から購入・運用まですべてができるアプリが便利
>>松井証券の詳細はこちら(公式サイトへ)
毎月100円から積立可能、通常の現物株式の取引手数料が最大5%割引になる
>>au カブコム証券の口座開設はこちら
新NISAで投資信託を保有するだけでポイントが貯まりさまざまな特典と交換可能
>>マネックス証券の詳細はこちら(公式サイトへ)