住宅ローンの返済中に、一時的に家に住めなくなった場合、「その間、家を貸せばいい」と思うかもしれませんが、注意点があります。転勤などが理由で数年間住まないだけと思っていても、気をつけておかないと、ローンの一括返済を求められるかもしれません
賃貸に出すときの注意点 ローンの借り換えを迫られるかも
もし、家を賃貸に出すなら、住宅ローンを契約している金融機関に必ず相談しましょう。住み続けることを条件に、金利が低くなっていることがあるからです。
相談の結果、不動産投資ローンなど別のローンに借り換えるよう命じられることもあります。そもそも契約当初から賃貸に出すつもりで住宅ローンを組むのは不正融資とみなされるため、やむを得ないと考えるべきでしょう。
また、賃貸に出している期間は住宅ローン控除の適用外となってしまうことにも注意が必要です(住宅ローンの継続の有無にかかわらず)。
転勤から戻り再び家に住み続けることになった場合はその翌年から控除を受けられますが、適用外だった期間の分が延長されるわけではありません。
空き家にするときの注意点 住宅ローン控除の適用外に
空き家にする場合も、その期間は住宅ローン控除の適用外になります。再び家に住み続ければその年から控除の適用になりますが、この場合も適用外だった期間の分は延長されません。
転勤がいつまで続くのか会社からあらかじめ命じられており、短い期間ですぐ家に戻れる場合は、空き家にするのがいいでしょう。
単身赴任の場合 海外なら要注意
単身赴任で家を出る場合は、残った家族がその家に住み続けることで住宅ローン控除が引き続き適用されます。しかし、2016年3月31日以前に家を買った人は、海外に単身赴任をすると、その期間が控除の対象外となってしまうため注意が必要です。
家を賃貸に出すべきか、家族を帯同するべきかなど、以上を踏まえて検討しましょう。
文・三澤智史(ファイナンシャル・プランナー)
編集・dメニューマネー編集部
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