親が老後のたくわえを使い果たして老後破産すると、子供世代の家計にも影響があります。年金生活で収入が減ったはずの親が、旅行や健康食品などに散財しているなら、お金を使う理由を探り、早めに手を打ったほうがいいかもしれません。
散財の理由1 退職金で羽目をはずしすぎている
退職金でまとまったお金が入ると、「これまでがんばったから」と財布のひもがゆるむことがあります。
しかし、無計画にお金を使っていると、あっという間に貯金残高は減っていきます。あとで後悔しないよう、親子で老後にかかる生活費をシミュレーションし、毎月使えるお金の上限を決めましょう。
退職金を定期預金に入れたり投資信託で運用したりして、引き出しにくくするのも一つです。
散財の理由2 夫婦関係が悪くストレスがたまっている
夫婦関係が悪くなり、ストレスから散財に走っているという可能性もあります。
仲の良かった夫婦でも、退職して毎日一緒に過ごすようになると、お互いにストレスを感じることがあります。
両親の関係に変化を感じたら、まずはそれぞれから話を聞きましょう。ストレスの内容に応じて、お互い一人の時間をうまく作るなどの提案をしてみるといいかもしれません。
散財の理由3 認知症で判断力がなくなっている
認知症で判断力や記憶力がなくなり、散財しているように見えるケースもあります。
認知症になると、記憶力が落ちて同じ物を何度も買ってしまうことがあります。また、判断力がなくなると部屋の片付けができなくなり、物を管理できずに買いすぎてしまうこともあります。
認知症を自覚するには勇気がいるため、本人は「つい使いすぎただけ」「間違って買っただけ」などと言うことがあります。
親の様子をよく観察し、場合によっては一緒に病院に行くことも考えましょう。
文・木崎 涼(ファイナンシャル・プランナー)
編集・dメニューマネー編集部
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