南太平洋に浮かぶ176の島群からなる国で、ラグビー強豪国としても知られる「湯加」や、ニュージーランド最大の都市で、南太平洋とタズマン海に挟まれている「奥克蘭」は、勝率77.21% のラグビーチームの聖地があります。この「湯加」と「奥克蘭」ですが、それぞれどこのことをさす漢字なのでしょうか?
「湯加」ってどこ?——ラグビーが盛んな国で、日本代表選手も多数輩出
「湯加」の読み方はトンガで、正式名称はトンガ王国です。
日付変更線のすぐ西に位置し、陸地面積の合計は747平方キロメートルで日本の奄美大島(712平方キロメートル)の大きさに近いです。
周辺の島々が次々とヨーロッパの支配下に置かれてきた中で、過去に1度も植民化されたことがない唯一の国です。
トンガは個性的な島々で構成されており北のババウ諸島では、美しいサンゴ礁やホエールウォッチングが楽しめ、南のエウア島では自然のままの崖や洞窟を見ることができます。
「キャプテン・クック」の愛称で知られるジェームズ・クックは、1773~1777年の間3回トンガを訪問しています。
クックはトンガの人々がとても親切にしてくれたことから、この島を「友情の島」と名付けてヨーロッパに紹介しました。 トンガ人は大柄な人が多く、「ガリバー旅行記 」の巨人国のモデルになったともいわれています。
また、トンガはラグビーが盛んで、トンガ出身選手は世界中のクラブで活躍しています。
日本代表になった選手も多く、ヴァルアサエリ愛選手もその一人です。彼は日本の高校・大学を卒業後に日本国籍を取得しました。
自身の日本名に入っている「愛」は夫人からとっている愛妻家です。2019年ワールドカップ日本大会では、5試合すべてに出場し、史上初のベスト8入りにチームに大きく貢献しました。
「奥克蘭」ってどこ?——澄み切った空気で星空観測が人気
「奥克蘭」はオークランドのことです。
オークランドはニュージーランド北島の北部に位置する同国最大の港湾都市です。
ニュージーランドは空気が澄み光の公害が少ないのが特徴です。
空一面に広がる満点の星を見ることができるため、星空観測が多くの観光客に楽しまれています。国際ダークスカイ教会により、国内のグレートバリア島は島として初めて星空保護区に認定されました。オークランドにあるピハビーチはサーフィンスポットとして有名ですが、星空観測も人気です。
オークランドはシティ・オブ・セイレス(帆の街) と呼ばれるほど、ヨットやボートの所有者が多く、市民は幼少からヨットに親しみがあります。
東京オリンピックに出場したセーリング日本代表の高橋レオ選手は、父親の出身地であるニュージーランドで幼少期を過ごし、ヨットの本場で技術を習得しました。
セーリング日本代表と、2019年にスタートした「海のF1」と呼ばれるプロヨットリーグ「セールGP」にも参加するという二刀流で、異色のセーラーの道を歩んでいます。
ニュージーランドといえばラグビーの強豪国でもあります。
国内最大のスタジアムはオークランド郊外にあるイーデンパーク。「オールブラックス」の愛称で親しまれているラグビーニュージーランド代表は、過去8回行われたラグビーワールドカップで3回の優勝を果たし、イーデンパークで栄光を勝ち取ったこともあります。
オールブラックスが試合前に行うハカは先住民のマオリの踊りからきているといわれています。
文/編集・dメニューマネー編集部
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