三井住友銀行(三井住友フィナンシャルグループ <8316> )が8月30日に一斉送信した、詐欺に対して注意を呼びかけるメールが話題になりました。そのタイトルや内容が、一見しただけでは本物の詐欺メールと見間違えてしまいそうなものだったからです。
今回の三井住友銀行のメールは、本当に注意を呼びかけるためのものでしたが、その文面に似たような詐欺メールが横行しているのも事実。怪しいメールの特徴として、次の3つがあげられます。
特徴1 不安をあおるタイトル・文面
タイトルに「重要なお知らせ」と書かれていたり、高額料金がだまし取られたかのような、不安をあおる文面になっていたりするメールは思わず開いてしまいがちですが、注意が必要です。
今回三井住友銀行が送信した注意喚起メールも、タイトルは「【重要・緊急】入出金を規制させていただきました…などのメールは詐欺です」というものでした。
こうした「すぐに開かないと大変なことになる」と思わせるような、不安をあおるタイトルや文面になっているメールは詐欺である可能性が高いです。
特徴2 メール内に偽のログインボタンやURLがある
詐欺メールの中には、ボタンやURLが置かれているものも多いです。クリックすると、カード情報やログイン情報など、個人情報の入力を求められる仕組みになっています。
これを避けるには、はじめから「メール内のリンクはクリックしない」など、ルールを決めてしまいましょう。
三井住友銀行の注意喚起メールにも、「文中に記載されたボタンやリンクからログイン画面に誘導することは絶対にありません。これらのリンクには絶対にアクセスしないでください。 」と書かれていました。
特徴3 送信元情報だけを見て判断するのは危険
メールの仕様上、見かけ上の送信元情報は比較的簡単に取り繕えます。そのため、送信元のメールアドレスだけ見てメールの真偽を見極めるのは難しいでしょう。
三井住友銀行のメールも、結果的には本物の注意喚起メールでしたが、ただ送信元が正しいアドレスだというだけでは、安心できません。
メール内のリンクは原則クリックしないことに加え、Amazon.co.jpなどのネット通販業者を名乗るメールなら、メール冒頭にあなたの本名や正しいユーザー名の記載があるかどうかをチェックする。運送会社を名乗るメールであれば本物の送り状番号など、あるべき情報が載っているかどうかをチェックするなど、慌てず慎重に見極めましょう。
フィッシングサイトに個人情報を入力してしまったら?
もしも詐欺メールらしきものを受け取り、慌ててリンクを踏んで個人情報を入力してしまったとしたら、まずは最寄りの警察署、または各都道府県警察のサイバー犯罪相談窓口に相談しましょう。
また、入力してしまった情報に応じてクレジットカード会社や金融機関など、関係先への連絡も忘れずに。
三井住友銀行だけでなく、銀行やクレジットカード会社を名乗る詐欺メールは多く、その被害にあう人も急増しているそうです。むやみに不安をあおるメールにだまされないよう、日頃から気をつけましょう。
文/編集・dメニューマネー編集部
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