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「株式分割」で株価が上がる?これから分割する企業はどうなる 注目は7社

2023/09/14 05:00

2023年は株式分割ラッシュで、9月末も東京エレクトロン、アドバンテスト、ローム、村田製作所、JR東海などの主力企業が予定されている。株式分割をすると株価が高くなるとも言われており、発表後の株価が上昇する動きが見られる。今後、株式を分割する予定の企業はどうなるのだろうか。 株式分割するとどうなる? 株式分割とは、発行済

2023年は株式分割ラッシュで、9月末も東京エレクトロン、アドバンテスト、ローム、村田製作所、JR東海などの主力企業が予定されている。株式分割をすると株価が高くなるとも言われており、発表後の株価が上昇する動きが見られる。今後、株式を分割する予定の企業はどうなるのだろうか。

株式分割するとどうなる?

株式分割とは、発行済の株式を、いくつかの株式に分割することを指す。ケーキ1つを6つに切り分けるようなイメージで、この場合、理論上、株価は6分の1になる。

分割ラッシュが続く理由は、東証が上場企業に対して最低売買単位を50万円以下にすることを勧めているためだ。その目的は、株式市場のすそ野を広げること。安く買えるようになれば、株取引しやすくなる。そのために、株価が高い企業は株式を分割する動きを取っているのだ。

東証の方針に乗って2023年は分割ラッシュだ。既に、2月末にファーストリテイリング <9983> 、3月末にファナック <6954>、東京エレクトロン <8035> 、オリエンタルランド <4661> 、6月末にNTT <9432> などが分割を行った。東京エレクトロンは26年ぶり、ファナックは37年ぶりの分割で話題となった。

9月末には、東京エレクトロン <8035> 、アドバンテスト <6857> 、ローム <6963> 、村田製作所 <6981> 、JR東海 <9022> 、ホンダ <7267> などのビッグネームを含む29社が発表済みだ。

株式を分割すると株は高くなる NTTはどうだった?

分割は、株価が高くなる要因とされている。理由は、株価が下がり、市場参加者が増え、市場流動性が増すからと考えられる。

分割で株価が上がると考えられていることから、発表されると(分割の前に)株が買われる例も多い。たとえば、NTTは5月12日の発表で、6月30日割当で1対25の大きな分割をすることを明らかにした。発表した5月12日終値が164.3円に対し、分割権利付き直前の6月29日には178.9円になっている。

9月末の分割予定でも、JR東海は8月22日に9月末を割当日とする5分割を発表。翌23日には400円(2.2%)高の1万8360円まで買われ、さらに9月7日には1万9120円まで上げている。

村田製作所は、5月23日に9月末を割当日とする3分割を発表。発表時の株価8050円から8月1日には8736円まで上げた。このように分割企業は人気化することが多い。

分割予想企業──ソニー、ダイキン、東映、ニトリ、日清食品など

東証プライム市場上場で、最低売買単位が100万円以上の企業は9月9日時点で43銘柄ある。

そのうち、複数のアナリストによる業績予想の平均で、今期予想を含む過去3年間の売上高が増えていること、(業績予想で)企業業績が上方修正されていることなどで選んだ銘柄で、消費者の知名度も高い銘柄には以下が上げられる。

分割して株価が上がるかもしれない候補として注目されそうだ(株価の高い順、9月13日終値)。

東映 <9605>  1万9370円
ニトリホールディングス <9843>  1万7230円
HOYA <7741>  1万6030円
日清食品ホールディングス <2897>  1万2350円
ソニーグループ <6758>  1万2445円
ツルハホールディングス<3391>  1万820円
ゴールドウィン <8111>  1万695円

文/編集・dメニューマネー編集部

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