人気の職業・キャバ嬢はどのくらい稼ぐ?フルタイムで最低月30万円?

2023/09/18 17:00

高収入な職業というイメージがある「キャバクラ嬢」(キャバ嬢)。コロナ禍で収入減となった人も少なくないと思うが、通常時では大体、最低もしくは最高でいくらくらい稼げるのか。キャバ嬢の給与システムを調べた上で、計算してみよう。 キャバ嬢の給与システム キャバ嬢の給与システムは基本的には時給制で、時給に金額がプラスされる仕組み

高収入な職業というイメージがある「キャバクラ嬢」(キャバ嬢)。コロナ禍で収入減となった人も少なくないと思うが、通常時では大体、最低もしくは最高でいくらくらい稼げるのか。キャバ嬢の給与システムを調べた上で、計算してみよう。

キャバ嬢の給与システム

キャバ嬢の給与システムは基本的には時給制で、時給に金額がプラスされる仕組みとして「ポイントスライド制」か「売上スライド制」が採用されている店舗が多いようだ。

ポイントスライド制は、指名や同伴などがポイントに換算され、そのポイント数の合計によって時給がプラスされていく仕組みだ。一方で売上スライド制は、本指名(指名する女性を来店前に決めている指名)の客の売上の多さに応じて時給がプラスされる仕組みだ。

また時給のほか、“バック”という報酬もある。本指名の客の売上の一定割合を直接報酬として受けとれる、といった仕組みだ。

キャバ嬢の月収はどれくらい?

会社勤めの人とほぼ同じ条件で、毎日8時間(休憩除く)、月20日間働くケースで、キャバ嬢の最低月収と最高月収を考えてみよう。

キャバ嬢の最低月収は?

キャバ嬢の平均的な基本時給は2,000〜4,000円とされている。仮に基本時給が2,000円で、時給に対するプラスがなく、バックの報酬も、まったくなかった場合、2000円×8時間×20日で32万円と試算できる。

キャバ嬢の場合、ここから送迎費用や雑費(トイレやロッカーの使用料など)などが差し引かれる。雑費は1日500〜1,000円程度、送迎費は職場からの距離によって1日500〜2,000円ほどが一般的のようだ。

たとえば雑費が1日500円、送迎費が1日500円の場合、20日間で2万円が差し引かれることとなるため、月収は30万円となる。

実際には雑費はもっとかかるだろうし、所得税などが源泉徴収されるため、手取り額はもう少し少なくなるが、フルタイムで働く場合の額面金額の最低ラインは30万円ほどと考えていいだろう。

キャバ嬢の最高月収は?

それではキャバ嬢の最高月収はどのくらいだろうか。キャバ嬢に対する収入調査などが行われているわけではないので、具体的な数字を挙げるのは難しいが、メディアで「日本一稼ぐキャバ嬢」などと紹介されている女性の場合、月収1億円を稼いだこともあるという。

たしかに月収1億円は不可能ではない。それは先ほど紹介した”バック”という仕組みがあるからだ。例えば売上の50%をバックする店舗で働いていれば、本指名の客からの売上が2億円に達したら、1億円をバックとして受け取れる。

もちろん月収1億円を稼ぐのは至難の業だろうが、報酬面ではキャバ嬢は夢のある職業であることは間違いない。

大きなお金が動く夜の世界

実力や頑張りによって月収が大きく変動するキャバ嬢の世界。1億円以上稼ぐ女性もいることを考えると、夜の歓楽街でいかに大きなお金が動いているかを如実に感じさせる。

文・岡本一道(経済ジャーナリスト)
編集・dメニューマネー編集部

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