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5年ごとの更新は見直しのチャンス!火災保険を安くする3つのポイント【マイホーム】

2023/09/21 20:00

保険料は値上げが続く火災保険は、2022年10月からは契約期間が最長5年となっており、5年経つと更新の時期を迎えます。「家を買った時に火災保険は入ったから、もう考えなくていい」という人も多いでしょうが、更新のタイミングで保険料を安くできるかもしれません。それにはポイントが3つあります。 ポイント1 補償の範囲を必要最低

保険料は値上げが続く火災保険は、2022年10月からは契約期間が最長5年となっており、5年経つと更新の時期を迎えます。「家を買った時に火災保険は入ったから、もう考えなくていい」という人も多いでしょうが、更新のタイミングで保険料を安くできるかもしれません。それにはポイントが3つあります。

ポイント1 補償の範囲を必要最低限にする

補償の範囲が広いとさまざまなリスクをカバーできますが、保険料が高くなるので、火災保険の補償は最低限必要なものだけにしましょう。

特に注目したいのが「水災」の補償です。ある保険会社の例で、一戸建て、建物だけの保険金額を2,000万円にしたとします(東京都、H=非耐火=構造)。

5年一括払いのフルカバーにすると保険料は15万3,400円ですが、うち水災補償の保険料は4万8,200円です。¬¬¬¬保険料の約3分の1が水災補償の分というわけです。

水災の補償は、床上浸水のリスクの高い家では外せませんが、マンションの2階以上や、海や川が近くにない場合は必要性が下がります。

ハザードマップなどで水災のリスクを確認し、あまり必要ない場合は外すことも検討しましょう。

ポイント2 家財の補償額を見直す

家財の保険に入る場合、フルカバーの保険だと、家財の評価額が高すぎて保険料が高くなりがちなので、補償額を見直しましょう。家の中の主な家具や家電を選び、全部を買いなおすといくらになるかを大まかに見積もるとよいです。

その上で、家財がダメになった時におりる保険金と、(自腹で)新たに買い直した時にかかりそうな額を比べ、支払う保険料がそれに見合うか考えましょう。

一般的に家財の保険金額は、契約する人の家族構成や世帯主の年齢によって「簡易評価」が設定されます。

たとえば、ある保険会社で、東京都の延べ床面積100平方メートルの一戸建て(H=非耐火=構造)の家で家財保険のみに入る場合を確かめると、大人2人、子供2人、世帯主40歳だと、家財の簡易評価額は1,330万円です。

この場合の5年一括払いのフルカバーの保険料は8万1,800円ですが、家財の保険金額は一定の範囲で自由に決められるので、500万円に設定すると、保険料は4万1,250円に下がります。

ポイント3 複数の保険会社を比べる

火災保険の保険料は保険会社ごとに違うので、複数の保険会社を比べましょう。比較するのは保険料だけではなく、欲しい補償があるか、要らない補償がないかという点もです。

一般的に火災保険は「火災・落雷・爆発」の基本補償に、他の自然災害や盗難などをセットする仕組みになっていますが、補償の組み合わせの自由度は保険会社ごとに違います。自分の希望する補償のために、要らない補償を付けなければならないケースもあるのです。

マイホームを買うときには、銀行やハウスメーカーの勧める火災保険に入る人も多いでしょう。値上がりの続く火災保険料を節約するには、自分で保険会社を選んだほうが有利です。

また既にマイホームを買った人も、5年の更新のタイミングで見直すと安くできるかもしれないので、更新が近い人は今より安くできないか検討してみましょう。

文・松田聡子(ファイナンシャル・プランナー)
編集・dメニューマネー編集部

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