一見、なんの問題のない家族に思えても、知らぬ間に老後破産のリスクが忍び寄っているかもしれません。親が老後破産すると、子供世代の家計や生活も苦しくなることがあります。老後破産を招きやすい家族の特徴を知り、もし自分や家族が当てはまるのなら早めに手を打ちましょう。
1 お金にルーズな兄弟姉妹がいる
兄弟姉妹がお金にルーズだと、親からお金を借りたりもらったりして、知らないうちに親の老後資金が減っていることがあります。
親は子供にはつい甘くなるものです。「余裕ができたら返すから、他の兄弟姉妹には言わないで」などと言われると、こっそり援助してしまうことがあります。
最初に秘密にしてしまうと、老後資金が目減りしても他の家族には言い出しにくくなります。
兄弟姉妹がお金にルーズだと感じたら、家族の様子に目を配り、違和感があれば親にそれとなく聞いてみましょう。
2 人付き合いを大切にする親
親切で周りを大切にする人は、自分のことは後回しでも、人のためなら惜しみなくお金を使いがちです。
いつもお世話になっているからと贈り物やお土産を周りに頻繁に配っていると、老後資金がどんどん目減りすることになりかねません。
子供夫婦を外食に誘ったり、孫によくプレゼントをあげたりもします。子供からはお金に余裕があるように見えるため、つい甘えてしまい、気づいたときには手遅れになるおそれもあります。
親のお金の使い方を冷静に見て、不安を感じたときは、老後資金を計画的に使えているか確かめてみましょう。場合によっては、一緒に家計簿をつけたり、1ヵ月の生活費の目安を決めたりしてください。
3 家族でお金の話をする習慣がない
家族でお金の話をする習慣がないと、生活が苦しくなっても言い出せず、知らぬ間に老後破産が近づいていることがあります。
お金の話をタブー視する親だと、子供から話を振るのは勇気がいるかもしれませんが、本来は家族こそお金の話をしてお互いに助け合う必要があります。
親が心配なときは、ニュースなどを切り口にさり気なく老後資金の話をしてみましょう。
ここで取り上げた特徴がある家庭が必ず老後破産するわけではありませんが、家族で話し合うことで、親子ともに不安がなくなり、先の見通しを持って暮らせるようになるでしょう。
文・木崎 涼(ファイナンシャル・プランナー)
編集・dメニューマネー編集部
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