無駄遣いはしていないはずなのにお金がなかなか貯まらない人は、給料日の行動を見直すことで貯金がうまくいくようになるかもしれない。お金の貯まる人が給料日にしている行動には、次のようなものがある。
1 給与明細の内容をしっかり確かめる
毎月の給与は大きく変わらないからという理由で給与明細をきちんと見ない人もいるが、お金が貯まる人は「支給額」や「控除額」の内訳をしっかり確かめている。
支給額の欄には、基本給や残業代、通勤手当などが示されている。
特に残業代は毎月変動するため、計算ミスがある可能性もゼロではない。お金が貯まる人は計算が間違っていないか確かめ、万が一ミスがあったときの取りこぼしを防いでいる。
控除額の欄には、総支給額から引かれる社会保険料や税金が記載されている。
お金を貯められる人は所得税や住民税の額を確かめ、「思った以上に大きな額が引かれているから、どうにかして負担を減らしたい」などと考える。
そして、所得控除の対象になる「iDeCo(個人型確定拠出年金 )」や「医療費控除」を積極的に使い、納める税金を減らそうとする。
給与明細の内容を確かめるだけでお金が貯まるわけではないが、貯金体質になるためのきっかけが隠れているといえよう。
2 先取り貯蓄をする
お金が貯まる人は給料日から数日以内に、貯蓄用の口座に先取り貯金をし、残ったお金でやりくりしようとする。
いつの間にかお金を使い過ぎてしまい、貯蓄へ回すお金が残っていないという事態を避けられるからだ。
給与が振り込まれたら自分で貯蓄用の口座に移す方法もあるが、移すのが面倒になったり忘れたりすることもあるので、自動的に貯蓄に回せる仕組みを取り入れるほうがよいだろう。
自動的に貯蓄に回す方法として、会社の給与から天引きする「財形貯蓄制度」や、普通預金から定期預金へと自動的に積み立てる「自動積立定期預金」などがある。
先取り貯蓄額の目安は、手取り額の10%〜20%が理想とされている。
月々の手取り額が30万円なら、3〜6万円を貯蓄する計算になる。
今まで先取り貯蓄の習慣がなかった人は、この目安をもとに無理のない範囲で始めよう。
3 1ヵ月で使う現金をまとめて引き出す
お金が貯まる人の中には、給料日から数日以内に、1ヵ月で使う現金をまとめて引き出す人もいる。
引き出した分だけを次の給料日までに使うようにすれば、使いすぎを防げるからだ。
反対に、財布の現金がなくなるたびにお金を引き出していると、1ヵ月の間にいくら引き出しているのか分からなくなり、使いすぎにつながる。
最近は、キャッシュレス決済で支払いのほとんどを済ませる人も多いが、現金を月に数回引き出すという人は引き出し方を見直そう。
ただし注意しなければいけないのが、一度に大金を引き出して自宅に置いておくと、盗難や火災のリスクがある点だ。
引き出す金額によっては、耐火性の金庫を使って保管したほうが安心かもしれない。
文・廣瀬優香(フリーライター)
編集・dメニューマネー編集部
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