消化器の内視鏡などの製造・販売を行う、オリンパス <7733> 。かつてはカメラが人気でしたが、2021年にカメラ事業から撤退。現在は医療機器の製造が中心です。そんなオリンパスの昔の社名、知っていますか?
世界で初めて胃カメラを実用化
オリンパスは、ギリシャ神話で神々が住むという「オリンポス山」に由来し、世界に通用する製品を作るという思いが込められています。
同社の創業は1919年。会社員だった山下長(たけし)氏により「株式会社高千穂製作所」として設立されました。国産の顕微鏡を作りたいという目標を掲げ、1920年に初めて製造に成功しています。世界で初めて胃カメラ(ガストロカメラ)を実用化したのは同社で、1950年11月のことでした。
その後高千穂光学工業株式会社、オリンパス光学工業株式会社を経て、現在のオリンパス株式会社となったのは、2003年です。1949年に東京証券取引所へ上場。
1936年からはカメラの製造も手がけます。1970年代に製造していた35ミリフィルムカメラは人気でしたが、スマホの普及によりデジカメ市場は縮小したことから、2021年1月1日付でカメラ事業から撤退。投資ファンドの日本産業パートナーズ(JIP)に譲渡しています。
2011年には不正会計が発覚し、立て直しを図るために2012年に経営陣を刷新。上場廃止の危機もありましたが、それを乗り越え、現在は消化器内視鏡の世界シェア70%(2022年10月現在)を誇ります。
文/編集・dメニューマネー編集部
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