国名は象牙の取引場所だったことが由来
アフリカ屈指のサッカー強豪国です。2014年のサッカーワールドカップでは日本に勝利しました。日本代表監督を務めたフィリップ・トルシエやヴァヒド・ハリルホジッチが、この国の代表チームを率いたこともあります。2021年東京オリンピックでは準々決勝でスペインと死闘を繰り広げるも、惜しくも敗退。チョコレートの原料になるカカオ豆の生産量世界一位の「象牙海岸」とはどこの国でしょうか?
正解はコートジボワールです。世界のカカオ豆の半分以上は、コートジボワールとガーナで栽培されています。特にコートジボワール産は全体の過半数を占めており、圧倒的なシェアを誇っています。
コートジボワールは西アフリカに位置し、面積は日本より少し小さいくらいです。近隣国にはガーナ、マリ、ギニア、リベリアがあり、大西洋に面しています。
コートジボワールとは、フランス語で象牙海岸という意味です。14世紀頃、この地はフランスやポルトガルの商人が交易を行う場でした。その時に取引された象牙が国名の由来とされています。
首都・ヤムスクロには世界最大級のカトリック教会・平和の聖母聖堂があります。外観はバチカンのサンピエトロ大聖堂を模して造られていますが、7000人を収容できる大きさは圧巻です。また、旧首都アビジャンにあるセントポール大聖堂では、アフリカの動植物や人々を描いた美しいステンドグラスに圧倒されるでしょう。
「第2の象牙の奇跡」に期待
かつてはフランス領だったコートジボワールは、1960年に独立を果たしました。1960年代にはコーヒーやカカオ関連の民間企業が牽引し、年平均8%の驚異的な高度経済成長を遂げました。その発展は当時「象牙の奇跡」と呼ばれたそうです。しかし、70年代に入るとコーヒーやカカオの価格が下落。その後も経済政策の失敗や政治的な混乱などによって経済は停滞することに。
奇跡から40年以上経過した現在、農産品は安定的かつ継続的に生産されています。輸出の拡大、港湾の拡張などインフラの整備も進み、「象牙の奇跡」以来の経済成長を見せるなど、活気を取り戻しています。
文/編集・dメニューマネー編集部
(2021年8月22日公開記事)
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