きょう2月13日はNISAの日。今年から始まった新NISAだが、これをやると損をする行動がある。たとえば、投資の知識があまりないのに、高配当利回りランキングで上位だからという理由で投資することがあげられる。新NISAを活用するうえで、どのようなことに注意したらいいのだろうか?
新NISA投資の落とし穴!知っておきたいNG行動
2024年から始まった新しいNISA(少額投資非課税制度)にハイペースで資金が流れ込んでいる。ネット証券大手5社経由のNISA口座での個別株への投資は、1月19日までの2週間で約4600億円に達した。そんな新NISA制度で、これをやってはいけないという“NG行動”はどんなものだろうか。
高配当利回りランキングで上位だからという理由で投資する
配当利回りが高い企業には目が行くものだが、借入金などが多く財務基盤が弱い企業や業績が悪化している企業もあるので、そうした企業への投資は避けたいところだ。特に、景気の影響を受けやすく、過去に赤字転落で無配だったことのる企業には注意したほうがよいだろう。
配当利回り(配当金÷株価)の高さは、株価が下落していることを示している。つまり何かしらの悪材料が株価に織り込まれている可能性があり、配当利回り以上に株価の下落で損をする可能性がある。
また、銘柄を選ぶ際のアプローチとして、過去に配当を減らしたり(減配)、配当を止めたり(無配)していないかを確認する方法も有効だ。
誰もが知っている有名企業という理由で投資する
「自分を含め誰もが知っている有名な企業だから」という理由で投資をすることも注意が必要だ。有名企業や優良企業が、投資先として良いというわけではない。
投資を検討するキッカケとしては問題ないが、投資前にもう一歩踏み込んだ調査をしたい。
新NISAは、損失と利益を相殺して税金を安くすると言う損益通算ができない。株価の変動が大きく、株価の下落で大きな損失がでる可能性がある銘柄は避けるのが賢明だろう。
新NISAの使い方で考えるべきポイント
新NISAはメリットが多く、使い勝手が良くなりますが、使い方を間違えるとリスクを負うおそれもある。変更内容を安易にメリットととらえるのではなく、資産状況に応じた計画が必要だ。
非課税枠の年間360万円はすべて使いきるべきか?
新NISAでは年間360万円まで非課税枠が広がり、総額1,800万円が非課税となる「非課税保有限度額」が設けられた。
年間360万円で満額投資すれば最速5年間で1,800万円を埋められるが、これは非常に大きな金額なので、生活に必要な資金を十分に確保したうえで、余った分を投資にまわすよう考えなければならない。
特に投資初心者にとって、最初から大きな金額を投資にまわすのはリスクがある。どうしても1,800万円をすべて使いたい場合は、無理のない範囲で少しずつ投資額を増やし、長期的に1,800万円に到達するよう計画したい。
すぐに売却して非課税枠を再利用すべきか?
1,800万円の非課税保有限度額を使い切っても、売却すればその分の非課税枠が空いて再投資できるようになったが、指数の変動などに合わせて頻繁に売却するような、短期的な運用は難易度が上がるので、初心者は長期保有を中心に考えたほうが良いだろう。
ライフイベントなどで一時的にまとまったお金が必要なときはやむを得ないが、長期保有することで複利の効果を最大限に発揮でき、売却時の手数料を頻繁に支払うこともない。
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新NISAの使い方で考えるべき3つのポイント
文/編集・dメニューマネー編集部