2月は新年度に向けて企業の中途採用が活発になるが、求人している企業の中には、いわゆる”ブラック企業”もある。入社する前にブラック企業の特徴を知っておき、転職活動を成功させたい。
求人情報で「隠れブラック企業」を見抜くポイント
2月は新年度に向けて企業の中途採用活動が活発になるが、この時期に転職活動をする人は慎重に判断しないとブラック企業に入社することになりかねない。休日の日数や残業時間などをチェックする人は多いが、その他に見落としがちなポイントがある。隠れブラック企業の求人には、どのような特徴があるだろうか。
常に求人を出している
求人を常に出している企業や、一度求人が消えても短期間で再開する企業は、長時間労働やパワハラなどの理由から入社してもすぐに退職する人が多いため、穴埋めばかりしているブラック企業かもしれない。
ただし、事業拡大のために求人を継続的に出している企業もあるので、面接などを通じて理由を探るとよいだろう。
給与が業界の相場よりもかなり高い
給与が業界の相場よりもかなり高い場合は、その会社で成績がトップの人の給与を示すことで、好条件であるかのように見せかけているかもしれない。
たとえば、営業職の年収が「1,000万円」となっていても、それは営業成績がトップの人のもので、しかもその中に歩合給や成果報酬、みなし残業代などが含まれていることも少なくない。
入社した後に安い賃金で重労働を強いられることがないよう、可能であれば給与の内訳を確かめておこう。
ブラック企業か面接で見極める方法
転職に向けて、いまから面接の準備を進める人もいるはず。ブラック企業に入ることだけは避けたいところだが、面接で見極めるポイントはあるのだろうか。
「やる気」「根性」など精神論ばかり主張してくる
精神論ばかり主張してくる場合は、入社したあとに何か相談事があっても、やる気や根性などの精神論で片付けるブラック企業かもしれない。
面接官と話しているときに、「弊社ではやる気次第で多様なキャリアを実現できる」「仕事への想いの強さが大切」といった精神論に関するセリフが頻繁に出てくるかどうかを確かめよう。
こうしたセリフが悪いわけではないが、精神論ばかりで、スキルについての話題がほとんど出てこないなら注意が必要だ。
労働条件について質問してもあいまいに回答してくる
休日の日数や残業、有給取得率などの労働条件について質問したときに、回答があいまいならブラック企業の可能性がある。
ブラック企業の場合、休日や残業について具体的に話すと、労働条件の悪さを悟られて人材が集まらないため、どうにかして隠そうとすることが多い。
たとえば、残業時間や残業代の支払いについて聞いたときに「残業時間は部署によって異なる」「支払いは状況によって変わる」のように濁した回答をされたら、一度考え直したほうがよい。
ただし注意が必要なのが、面接官への質問の仕方だ。あまりに直接的に聞くと、働くことに消極的だと思われるケースがある。
「残業時間はどれくらいですか?」ではなく、「残業が多い時期はいつですか?」とまずは遠回しに聞くなど、配慮が必要だ。
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文/編集・dメニューマネー編集部