9月〜10月にかけては中途採用の求人が増える時期とされており、転職に向けて、いまから面接の準備を進める人もいるはず。ブラック企業に入ることだけは避けたいところだが、面接で見極めるポイントはあるのだろうか。
ポイント1 「やる気」「根性」など精神論ばかり主張してくる
精神論ばかり主張してくる場合は、入社したあとに何か相談事があっても、やる気や根性などの精神論で片付けるブラック企業かもしれない。
面接官と話しているときに、「弊社ではやる気次第で多様なキャリアを実現できる」「仕事への想いの強さが大切」といった精神論に関するセリフが頻繁に出てくるかどうかを確かめよう。
こうしたセリフが悪いわけではないが、精神論ばかりで、スキルについての話題がほとんど出てこないなら注意が必要だ。
ポイント2 労働条件について質問してもあいまいに回答してくる
休日の日数や残業、有給取得率などの労働条件について質問したときに、回答があいまいならブラック企業の可能性がある。
ブラック企業の場合、休日や残業について具体的に話すと、労働条件の悪さを悟られて人材が集まらないため、どうにかして隠そうとすることが多い。
たとえば、残業時間や残業代の支払いについて聞いたときに「残業時間は部署によって異なる」「支払いは状況によって変わる」のように濁した回答をされたら、一度考え直したほうがよい。
ただし注意が必要なのが、面接官への質問の仕方だ。あまりに直接的に聞くと、働くことに消極的だと思われるケースがある。
「残業時間はどれくらいですか?」ではなく、「残業が多い時期はいつですか?」とまずは遠回しに聞くなど、配慮が必要だ。
ポイント3 面接の時間が極端に短い
面接時間が極端に短い場合、人員の頭数さえ揃えば誰でもよいと考え、従業員を使い捨てるようなブラック企業かもしれない。
そのような会社は、求職者の能力や将来の可能性、人柄などを判断せずにどんどん採用し、職場に馴染めないなら辞めてもらえばいいと考えていることが多い。
面接時間が短いだけでなく、面接の内容が仕事に関係のない趣味の話ばかりだったり、質問にうまく答えられなかったのに合格の連絡をもらったりしたときも注意したい。頭数を揃えるために、形式的に面接しているだけかもしれない。
面接は、企業が求職者を選考する場であるだけでなく、求職者が企業を見極めるチャンスでもあるので、こうしたポイントに当てはまらないかしっかり確かめよう。
文・廣瀬優香(フリーライター)
編集・dメニューマネー編集部
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