大手電力会社10社のうち6社で3月と比べ電気代が値下がりする傾向にあるが、料金が高いのには変わりがないだろう。エアコン暖房の節約を心がけている人もいるだろうが、実は節約になっていない行為がある。どのようなことをすると、かえって電気代が高くなるのか。エアコン代を安く抑える方法と一緒に見てみよう。
エアコンの間違った使い方 知らずに電気代を高くする行為
電気代が高くなりやすい冬に、エアコン暖房の節約術を取り入れている人は多いが、実はあまり節約につながっていなかったり、むしろ逆効果だったりすることもある。暖房の間違った節約術を見てみよう。
自動運転は電気代が高くなるから使わない
自動運転は電気代が高くなるからといって、始めから弱運転などにしていると、かえって電気代が高くなることが多い。
エアコンは設定温度になるまでにたくさんの電力を消費し、一度設定温度に達すれば消費電力は少なくなる。
始めから弱運転にしていると部屋がなかなか暖まらず、設定温度になるまでに電気代がかかってしまう。
自動運転であれば、設定温度になるまでは強運転で、それ以降は弱運転に切り替えてくれるため、電気代の節約になる。
部屋全体を温めようと風向きを上にする
部屋全体を温めようと風向きを上にする人がいるが、これは逆効果だ。
冷たい空気は下に溜まり、暖かい空気は上がっていく。風向きを上にしていると、暖かい空気が部屋の高い位置に留まったままになり、部屋全体がなかなか暖まらない。
風向きを水平に対して60度以上の下向きにすると、エアコンから床に向かって出た暖かい空気が自然と上がっていくため、部屋全体を効率よく暖められる。
冬のエアコン暖房、これだけで電気代が安くなる
電気代が高騰する中、冬の暖房費を節約するにはどうしたらいいのだろうか?暖房費の節約方法についてみてみよう。
加湿器を併用する
エアコンと同時に加湿器を使うと、蒸気のおかげで部屋の温度が下がりにくくなる。人がいるソファやテーブルの近くに置いて加湿するのがよい。
フィルターの掃除
フィルターにはホコリが溜まりやすいので定期的に掃除しよう。掃除を怠ると、目詰まりして暖房効率が下がってしまう。
暖房の設定温度の目安は?つけっぱなしでもいいの?
環境省では、エアコンの設定温度の目安を20度としている。20度で寒いと感じるなら、前述したような暖房効率を上げる工夫が必要だ。
部屋が暖まったら暖房を止めてしまう人がいるが、ずっと家にいる、あるいは30分~1時間程度の外出ならつけっぱなしのほうが電気代はかからない。2~3時間以上の外出ならオフにしておきたい。
外出時間によって、使い分けることが大切だ。
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冬のエアコン暖房、これだけで電気代が安くなる
文/編集・dメニューマネー編集部