エアコンの室外機から変な音がしている場合は、もしかしたら故障しているからかもしれない。修理や買い替えが必要な場合、どれくらいの費用がかかるのだろうか。また、エアコンはこまめに掃除をすることで、電気代を節約できる。フィルター掃除のほかに、エアコンを手入れする際、見逃せない部分がいくつかある。
エアコン室外機「音がうるさい」なら修理?買い替え?
エアコンの室外機がうるさい時の対処法には、自分でできるものもあれば、修理や買い替えなどお金がかかるケースもあり、なかにはかえって高くことがある。
こんな原因なら自分で対処できる
エアコンの室外機音がうるさいと感じた時は、まず室外機が設置されている環境を確かめよう。
前や回りに物が置かれていると、振動音やファンの回転音が反響して音が大きくなるので、物を取り除いてみるといい。
また、室外機をブロックなどの土台に乗せているなら、土台にしっかり固定されているかを確かめ、安定しなければ、設置し直すか、土台の交換を考えよう。
室外機の状況以外に検討したいのは、設定温度の見直しだ。なぜなら、室内と外の気温差が大きいとエアコンにかかる負担が増し、室外機の動作音が大きくなる原因となるからだ。
この場合は、エアコンの設定温度を外気温に近づければ静かになるかもしれない。
経年劣化や故障が原ならどうする?
エアコンを長く使っていてうるさくなった場合は、劣化や故障が原因かもしれないので、専門業者に見てもらうのがいいだろう。
異音の原因が故障である場合、ファンモーターや圧縮機の不具合が考えられ、修理費用の目安は1万2000円~7万5000円ほどだ。
エアコン本体(室内機)が問題なく動いているなら、室外機だけを買い替える方法もある。ただ、基本はセット売りなので、室外機だけだと8万円から10万円ほどと、割高と言えそうだ。
さらに、室外機だけの買い換えでも、取り付け費用が3万円ほどはかかるといわれるため、かえって高くついてしまう恐れがある。
電気代の節約になる「エアコン掃除」のコツ
少し涼しくなってエアコンの出番が少なくなったが、今きちんと手入れをしておかないと冬の暖房代がかさんでしまう。エアコンのオフシーズン中にやっておくべきこととして、次のようなものがあげられる。
「暖房」でエアコン内部を乾燥させる
暖房運転をしてエアコン内部を乾燥させることで、電気代がかさむ原因となるカビの発生を抑えられる。
夏に冷房や除湿運転をするとエアコン内部に水分が残りやすく、そのまま放置するとカビが発生してしまうのだ。
カビを防ぐため、送風機能を使ってエアコン内部を乾燥させている人もいるかもしれない。 しかし、あるエアコンクリーニング業者によると、内部は構造が複雑で、送風だけでは十分に乾かないこともあるという。
送風よりも暖房のほうが効率的に乾かせるので、2〜3時間を目安に暖房をつけて乾燥させるとよい。
このとき、部屋の換気が十分にできていないと空気がすぐに暖まり、エアコンが暖めるのをやめてしまうので、換気をきちんとすることが大切だ。
また、エアコンの機種によっては「内部クリーン」機能がついていることがあるため、この機能を使って手入れするのもよいだろう。
内部クリーンとは、送風や暖房運転によってエアコン内部の結露を乾燥させ、カビの発生を抑えるための機能だ。
電源プラグを抜いて待機電力を減らす
エアコン内部を乾かすための運転が終わったら、電源プラグを抜いて待機電力を減らそう。
エアコンの機種にもよるが、エアコンの待機電力は家電の中でも上位に入るとされるため、オフシーズン中に電源プラグを抜いておくことで節約につながる。
注意しなくてはならないのが、冬になりエアコンを使い始めるタイミングで電源プラグを入れるときだ。
電源プラグを入れてすぐに運転すると、冷媒(ガス)の循環がうまくいかず、故障するリスクが高まる。
冬に運転を再開するときは、使う1日前には電源プラグを入れておこう。
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文/編集・dメニューマネー編集部