国際的な組織が200以上もある都市
時計産業の中心地として栄えた都市です。今もこの都市に本社を置く高級時計メーカー「ロレックス」は、腕時計開発におけるパイオニアで、時計製造技術で500件以上の特許を取得しています。市内には、老舗高級時計ブランドのパテック・フィリップもあります。世界の国際機関が多く拠点を置く、世界で最も小さな国際都市といわれる「寿府」とはスイスのどこの都市でしょうか?
正解はジュネーブです。
ジュネーブはスイスの西端に位置し、アルプス山脈とジュラ山脈に挟まれています。市の北側に広がるレマン湖は、中央ヨーロッパ最大の面積と水量を誇る湖です。レマン湖に吹き上がるあがる約140mの大噴水はジュネーブのシンボルになっています。
スイスの首都ジュネーブは、世界保健機関(WHO)や国連ヨーロッパ本部をはじめ、国際的な機関が200以上もある国際都市としても知られています。
1863年に人道支援団体の赤十字国際委員会が設立されたことが、国際都市としての始まりでした。その後、1919年には国際連盟と国際労働機関(ILO)が設置されました。国際連盟とは、世界の平和と国際協力を目的に発足した世界初の国際的平和機構のこと。第二次世界大戦が終結すると、国際連盟は解体、後身となる国際連合が発足しました。現在、国際連合の本部はアメリカ・ニューヨークにありますが、ジュネーブには国連の欧州本部が置かれています。
ほかにも、世界179カ国の代表部が置かれ、38の国際機関、さらに非政府組織が420ほど存在しているそうです。
富裕層向け金融サービスが充実
ジュネーブはヨーロッパの取引および金融拠点として栄えてきた都市です。19世紀にスイス初の証券取引所が開設され、20世紀初頭には世界の名だたる銀行が多数開設されました。企業向けの金融や証券取引は、現在チューリッヒに集約されていますが、富裕層向け金融は現在もジュネーブが盛んです。資産管理だけでなく、さまざまな富裕層向けサービスを扱う産業が発達しています。
また、ジュネーブは国際的な商品取引の中心地でもあります。ジュネーブトレードセンターによると、世界のコーヒーの50%、穀物や油糧・原油の35%が取引されているそう。世界の主要な商品取引を行う商社をはじめ、500社を超える商社が拠点を置いています。
文/編集・dメニューマネー編集部
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