副業を始めようとしている人をねらった詐欺が横行している。詐欺師はあたかも必ず儲かるような巧みな話術を仕掛け、お金を奪っていく。また、副業だけでなく、占いによる詐欺被害も報告されている。詐欺の手口をあらかじめ知っておき、自分や家族が巻き込まれないように警戒したい。
副業詐欺のよくある手口
副業を始めようとする人を狙った詐欺が増えている。将来に対する不安などから副業を始めたにも関わらず、100万円以上を騙し取られてしまった事例もある。一体、どのような手口があるのだろうか。詐欺を疑った時や、詐欺に遭ってしまった時の対処法も見てみよう。
「スマホひとつで簡単に稼げる」を謳い文句に勧誘する
「スマホひとつで簡単に稼げる」を謳い文句に、お金を騙し取る詐欺が増えている。
ある事業者は、「画像を選ぶだけの簡単作業でお金を稼げる」といった内容の広告をSNSに出し、興味を持った人をWebサイトに誘導した。
誘導先では、「数秒の作業で10万円以上稼げる」「今なら5万円を誰でも受け取れる」などと説明し、初期費用として1万2,000円を請求したという。
42万円の有料コースに申し込むと、1ヵ月で300万円稼げるとし、最大150万円の有料コースならもっと稼げると勧誘していた。
このように簡単な作業で稼げることを強調する副業は、まず詐欺と疑うべきだ。
「必ず儲かる」といって投資に勧誘する
元金さえ払えば、本人は何もしなくても必ず増やして返すという「必ず儲かる投資」に勧誘され、お金を騙し取られる事例もある。
実際に、SNSの広告などに「毎日1万円収入の最低保証」などと掲載し、消費者をWebサイトに誘導する事業主がいる。
Webサイトでは「運用資金50万円確約プラン」など、早めに参加すると有利になるような内容を書いたうえで、参加料として28万5,000円を要求していた。
このような詐欺では、参加料を入金すると連絡が取れなくなるケースが多い。
投資で必ず儲かることはないので、「必ず」「絶対」などと書かれている時点で詐欺を疑うべきだ。
「占い詐欺」を見抜く方法 よくある手口
占いサイトのトラブルが急増していて、全国で1000件以上ある相談のうち8割もの女性が被害を受けているという。ここ数年特に増えていて、東京都では2021年度の相談件数が前年の8倍になり、中には1000万円を支払った人もいる。無料占いの案内メールや広告からサイトに登録したあと、だまされてしまうケースが多い。占い詐欺の主な手口として次のようなものが挙げられる。
終わりをあいまいにしてお金を払い続けさせる
占いの中でも特に詐欺が多いのがメール占いで、何かと理由をつけて鑑定を受け続けさせ、お金を払わせるという手口が多い。
たとえば「惜しい。もう少しで見えてくるのですが……」「あと少しで運が開けるので頑張りましょう」などのメッセージを送ってきて、追加の鑑定料を払わせる。中には借金をして約250万円を使ってしまった人もいる。
いつ終わるのかを必ずはっきりできるものでもないかもしれないが、せめて回数や費用の目安はたずね、はっきり答えてもらえない場合は疑おう。
第2・第3の占い師から連絡が来る
鑑定を申し込んだ占い師だけでなく、師匠や弟子を名乗る第2・第3の占い師からも連絡が来て、再び課金させる手口もある。
注意したいのが、第2・第3の占い師が自分の置かれている状況や考えていることなどを言い当ててきたときだ。最初の占い師から自分の情報が流れているだけと考えよう。
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「占い詐欺」を見抜く方法 よくある4つの手口「相談の8割は女性」
文/編集・dメニューマネー編集部