銀行員は業務を通してさまざまな人の口座の動きなどをみているが、「この人は老後、お金に困るかもしれない」と感じる場面もあるという。どんな人が、老後破産の危険性を備えているのだろうか?
老後破産しやすい夫婦の共通点
人生100年時代といわれる中、定年して毎月の給料がなくなったら心配と考える人は多いだろうが、長い老後生活で、貯金が底をつき破産してしまう事態だけは避けたい。老後破産に追い込まれてしまう人の特徴には、どのようなものがあるのだろうか。
住宅ローンの返済で退職金をあてにしている
老後の生活費の柱は、年金と貯金、そして退職金の3つだ。住宅ローンの返済に、この中の一つである退職金をあてにしている人は注意が必要といえよう。
老後資金に回せる退職金が減るのも問題だが、この場合繰上げ返済ができない状態の家計、つまり貯金も少ないケースがほとんどだからだ。
生活水準を下げられない
老後に入るお金はほとんどの人が年金だけなので、確実に現役時代に比べると少なくなる。生活水準を下げられないとどんどんお金は減ってしまう。
老後破産に陥らないためにも生活水準を見直す必要があるだろう。家賃や通信費などの固定費を削減するなど、簡単かつ持続的にできる節約方法を試してほしい。
老後破産してしまうNG行為
老後にお金に困る人には共通点がある。中には、現役時代に高収入だったにもかかわらず老後破産してしまう人もいるようだ。老後破産になりかねない人の特徴には、どのようなものがあるのだろうか。
自分の年金額や退職金額を把握していない
年金も退職金も、老後の生活を考えるうえで確実に知っておかなければならない情報だ。あるかないか、いくらあるかによってその後の生活が大きく変わってくる。
定年退職も見えてくる50代の時点でこれらを知らないということは、お金に無頓着・無計画な兆候が見られる。
老後破産を防ぐには、事前に老後のお金と仕事をどうするか作戦を練っておくことが重要だ。
子や孫にお金を使いすぎる
年金生活になると多かれ少なかれ働いている時より生活費を切り詰める必要がある。
時間ができたからといって子供や孫にお金を使いすぎると、老後資金はあっという間に無くなってしまうだろう。
また、相続税がかかるからと早い段階から子供に生前贈与をすると、老後資金が足りなくなり、逆に子供から援助をしてもらわなければ生活ができなくなるかもしれない。
子や孫に何かしてあげたい気持ちは分かるが、まずは自分たちの生活を第1に考えよう。
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銀行員は見た!老後破産してしまうNG行為3選
文/編集・dメニューマネー編集部