分かったらすごい!「斯当歩児」ってどこ?──旧称はコンスタンチノープル 東ローマ帝国の首都だった

2021/08/31 06:00

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日本にも息づく文化 1923年までトルコの首都だった都市です。2021年現在もトルコ最大の都市として、文化・経済・金融の中心を担っており、ヨーロッパとアジアの2つの大陸にまたがる世界唯一の都市でもあります。1978年には、歌手の庄野真代がこの都市の名前が入ったポップスを出して大ヒットしました。「斯当歩児」とは、トルコの

日本にも息づく文化

1923年までトルコの首都だった都市です。2021年現在もトルコ最大の都市として、文化・経済・金融の中心を担っており、ヨーロッパとアジアの2つの大陸にまたがる世界唯一の都市でもあります。1978年には、歌手の庄野真代がこの都市の名前が入ったポップスを出して大ヒットしました。「斯当歩児」とは、トルコのどこの都市でしょうか?

正解は「イスタンブール」です。

イスタンブールは、ギリシャのアテネやイタリアのローマなどと共に、世界で最も古い都市の一つ。かつてローマ帝国やビザンチン帝国、オスマン帝国の首都として繁栄した都市です。世界中から人や富が集まり、商業と政治の中心地として大きな影響力をもっていました。

当時、イスタンブールで育まれた社会や経済の制度は、その後のヨーロッパの基盤作りにも役立っています。

例えば、古代ローマ帝国時代からの法律がまとめられたローマ法大全は、近代ヨーロッパ諸国の法整備に大きな影響を与えました。また、明治時代になって日本が法整備を行った際には、ドイツやフランスの法律が参考にされています。イスタンブールで作られた社会制度は、めぐりめぐって現代日本の法律の中にも生きているというわけです。

イスタンブールの歴史地区には、それぞれの時代に建てられた教会やモスク、宮殿などの歴史的建造物が多く残っています。なかでもイスタンブールの変遷を象徴する建物がアヤソフィアです。ビザンチン帝国時代にキリスト教の大聖堂として建てられたアヤソフィアは、のちにオスマン帝国に征服されイスラム教のモスクとなりました。

そのため1つの建物に2つの宗教が同居するめずらしい空間となっています。このほかオスマン帝国の栄華を象徴したトプカプ宮殿や、ブルーモスクの愛称で知られるスルタン・アフメト・ジャミィも有名です。

日系企業の約90%割が拠点を置く経済の中心地

イスタンブールは、トルコ経済の中心都市です。同市は、トルコの名目GDPの約31%(2018年度)、トルコ全体の輸出入額では50%以上(2019年)を占めています。主な輸出品目は、化学製品や鉄鋼等金属資材、電気・電子製品等の重工業部門。次いでトルコらしいおしゃれなテキスタイル製品と既製服もかなり輸出されているようです。

トルコに進出している日系企業の90%以上は、イスタンブールとその周辺地域に拠点を置いています。

その数は、2019年10月時点で231拠点。進出している企業は、農機具を扱うヤンマーや、物流を行う日本郵船 <9101> 、警備会社のセコム <9735> など幅広い分野におよびます。中東や北アフリカ、東欧へのアクセスの良さから、周辺地域をカバーする拠点企業も増加しているようです。

文/編集・dメニューマネー編集部

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