コーヒーの大手メーカーとして知られる「UCC」。今では年間3億6,000万ケースも飲まれる巨大市場となった缶コーヒーを、世界で初めて開発したのは「UCC」だと言われています。このアルファベットはいったい何の略なのでしょうか。
社名の由来は創業者の名字とコーヒー
「UCC」は、“Ueshima Coffee Co.,Ltd.”の頭文字をとった略称で、正式名は「上島珈琲株式会社」です。
1933年に上島珈琲の社名の由来となる上島忠雄氏が「UCC」の前身となる企業を創業しましたが、当時は「上島忠雄商店」という名前でした。
コーヒーや紅茶の直輸入からスタートした「UCC」は、1958年に「UCCコーヒーショップ」の第1号店となる博多大丸前店を開店しました。1969年には世界で初めて缶コーヒーを開発・製造・販売し、この缶コーヒーは現在も「ミルクコーヒー缶」として親しまれています。
ちなみに、この「ミルクコーヒー」というブランドは、2018年に缶コーヒーの最長寿ブランドとしてギネス世界記録にも認定されています。
コーヒーの専門知識を学べる教育機関も開校
「UCC」はコーヒー飲料の製造・販売だけでなく、コーヒー豆の直営農園の運営から、コーヒーフィルターやカップの開発・製造、独自の焙煎機を用いた商品製造なども手がけるなど、その事業は多岐に渡ります。
さらに、2007年にはコーヒーに関する専門知識や技術を学べる教育機関「UCCコーヒーアカデミー」を開校するなど、コーヒーのさらなる普及のためにさまざまな取り組みを行っています。
近年は、セブンイレブンを傘下に置くセブン&アイホールディングス <3382> のプライベートブランドであるセブンプレミアムをはじめ、様々なプライベートブランドのコーヒー商品も製造しています。
文/編集・dメニューマネー編集部
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(2021年9月2日公開記事)