コロナ禍前は中国人観光客が爆買いしていたオカモト <5122> のコンドーム。超薄型に成型する技術や品質管理の高さは、世界が認めている。ではそんな同社の「コンドーム職人」たちの平均年収はどれくらいだろうか。日本の平均年収より高い?それとも低い?
オカモトの平均年収の推移は?
ゴム製品大手のオカモトは、コンドームだけを生産しているわけではない。売上高で言えば、コンドームは同社の売上の1割程度だという。
ほかには手袋、除湿剤、カイロ・温熱シート、ブーツ・雨衣などの生活用品、フィルムや粘着テープなどの産業用品を製造している。
オカモトは上場企業なので、会計年度ごとに公表している有価証券報告書を見れば、すぐに平均年収が分かる。以下がオカモトの平均年収の過去10年間の推移だ。
オカモトの平均年収の推移 | |
---|---|
年 | 平均年収 |
2021年 | 5,881,000円 |
2020年 | 5,963,000円 |
2019年 | 6,057,000円 |
2018年 | 5,973,000円 |
2017年 | 5,740,000円 |
2016年 | 5,694,000円 |
2015年 | 5,796,000円 |
2014年 | 5,660,000円 |
2013年 | 5,576,000円 |
2012年 | 5,521,000円 |
2011年 | 5,600,000円 |
オカモトの平均年収は日本人の平均より169万円高い
オカモトの平均年収は、2021年は約588万円という結果だ。ではオカモトの平均年収は日本人の平均年収より高いのか、低いのか。
国税庁は毎年、「民間給与実態統計調査」を公表しており、その中で日本人の年間平均給与を算出している。最新版は2019年分の調査で、年間平均給与は436万4,000円となっている。
この数字をオカモトの平均年収と比べてみる。オカモトの2019年の平均年収は605万7,000円だ。つまりオカモトの従業員は日本人の平均より169万3,000円ほど年収が高い。
オカモトの株価にも注目、「巣ごもり」ムードは買い時?
少し話は逸れるが、最後にオカモトの株価の話にも少し触れたい。コロナ禍が起きた後、オカモトの株価が上がるのでは、と予想した投資家は少なくない。その理由は、外出自粛による「巣ごもり」によって、コンドームの需要が高まると考えられたからだ。
事実、2020年3月にオカモトの株価はわずか9日間で3割以上上がった。株価はその後、横ばいの状況が続いているが、再び巣ごもりムードが世界的に高まれば、オカモトの株価は大きく上昇するかもしれない。
オカモトの平均年収だけではなく、オカモトの株価の推移にも興味を持ってみてはいかがだろうか。
文・岡本一道(経済ジャーナリスト)
編集・dメニューマネー編集部
画像・オカモトWebサイトより
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