読めたらすごい!「緑威」ってどこ?──世界の時間を決めた、有名な天文台がある街

2021/12/17 07:15

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世界一有名な天文台は人気の観光スポット この都市で最も有名なのは、天文台です。この天文台を中心に、世界各国の標準時の基準が設定されています。2021年現在は、天文台ではなく博物館として利用されていますが、訪れる人が後を絶たない人気の観光スポットです。「緑威」とは、イギリスのどの都市でしょうか? 正解はグリニッジです。グ

世界一有名な天文台は人気の観光スポット

この都市で最も有名なのは、天文台です。この天文台を中心に、世界各国の標準時の基準が設定されています。2021年現在は、天文台ではなく博物館として利用されていますが、訪れる人が後を絶たない人気の観光スポットです。「緑威」とは、イギリスのどの都市でしょうか?

正解はグリニッジです。グリニッジは略称で、正しくはマリタイム・グリニッジといいます。

マリタイム・グリニッジは、ロンドンの南東部に位置する王室特別区内にある都市です。教科書でもなじみ深い、グリニッジ平均時の基準の場所として世界中に知られています。

テムズ川河畔のグリニッジ公園内の天文台は、1675年にチャールズ2世によって建設されました。その後、1884年に開催された国際子午線会議で、当時の政治情勢や天文台の存在を理由にグリニッジを経度0地点と定めたそうです。

経度0のグリニッジ天文台を通る本初子午線は、西半球と東半球を分ける線でもあります。

また、グリニッジは海事都市グリニッジともいわれ、港町としても有名です。イギリスの海洋探検家キャプテン・クックの冒険の軌跡や英国海軍の歴史が学べる国立海洋博物館、英国バロック様式の公共建築物の中では、最大級の規模を誇る旧王立海軍学校があります。

テムズ川のほとりにある船型の博物館は、本物の船を改造して建築。使われている船は、1869年に建造されたカティ・サーク号という大型快速帆船です。

かつて世界最速を誇った船で、中国からイギリスまで紅茶を輸送するティー・クリッパーとして活躍していました。現存する唯一のクリッパーである船は一見の価値ありです。

NEC協力のスマートシティ戦略が進行中

2015年からグリニッジ王室特別区では、英国最大の都市再生プロジェクト「グリニッジ・スマートシティ戦略」が進められています。開発には、日本の大手電機メーカーの日本電気(以下NEC) <6701> も携わっており、NECの完全子会社のNECヨーロッパ社は、グリニッジ王室特別区と傘下となるデジタル・グリニッジ社の3社において、スマートシティ分野で協力する基本合意書を締結しました。

グリニッジに導入されるスマートシティー・システム基盤は、NECが開発したものです。同システムの導入により、区内全体に設置されたセンサーから収集されるデータの処理が可能になります。分析データは、同区に住む25万人以上の市民や観光客向けサービスの強化に使われるほか、渋滞の緩和や一人暮らし世帯の支援、住宅や廃棄物の管理など、幅広い分野においてサービスの向上が期待されています。

文/編集・dメニューマネー編集部

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