サファリで五つ星のホテルステイが楽しめる?
本土であるタンガニーカとザンジバル島が合併してできた連合共和国です。北部にはアフリカ大陸最高峰の山、キリマンジャロがあります。赤道直下付近にもかかわらず、標高5,895メートルにある山頂には雪が積もり氷河もあるそう。キリマンジャロの裾野で採取されるコーヒー豆は強い酸味とコクが特徴で、日本でも人気の銘柄です。
「坦桑尼亜」とは、どこの国でしょうか?
正解はタンザニアです。
タンザニアの北部にあるンゴロンゴロ保全地域は、数百万年前にできた火山のくぼみに広がる平野です。崖に囲まれクレーター状になった保護区は南北16キロメートル、東西19キロメートルに及びます。湖や沼・森林など多彩な自然環境に恵まれ約2万5,000頭の動物たちが生息しています。
ンゴロンゴロの北西部にあるオルドバイ遺跡では、最古の人類といわれるアウストラロピテクスの化石人類が発見されています。
また、セレンゲティ国立公園内には、サバンナの真ん中にいるとは思えない5つ星のホテル「フォーシーズンズ・サファリロッジ・セレンゲティ・タンザニア」があり、サファリが体験できます。
タンザニアの北部にあるナトロン湖は、準絶滅危惧種のコフラミンゴにとって世界で最も重要な繁殖地です。ナトロン湖の水は強アルカリ性で、色はピンクや赤、温度は60度を超えることもあるそう。ほとんどの動植物には厳しい環境の湖ですが、コフラミンゴにとっては天敵のいないパラダイスです。
繁殖期になると世界の総個体数の75%にあたるコフラミンゴが集まり、あたり一面がピンク色の群れとなります。
日本から農業関連企業が多数進出
タンザニアは世界の最貧国の一つに数えられる国です。しかし2010~2019年のGDPは、年間約6~8%の成長率で推移し貧困率も年々減少しています。
産業別のGDP構成比は、農業一次産業が29%、工業33%、サービス38%です。成長率が高いのは建設業や製造業を含む2次産業ですが、就労人口の約7割は農業などの1次産業に従事しています。
中央部ではタバコ、北東部では灌漑(かんがい)によるコメ、キリマンジャロ山周辺の高原地帯ではコーヒー豆の栽培など、適地適作が行われているようです。
日系の民間企業の拠点数は、2019年時点で37社。塗料の製造販売を行う関西ペイント <4613> やタバコを生産販売する日本たばこ産業 <2914> 、現地で化学肥料の販売やマラリア対策の蚊帳を作る住友化学 <4005> などが進出しています。
文/編集・dメニューマネー編集部
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(2021年9月7日公開記事)