読めたらすごい!「氷州」ってどこ?──別名は火と氷の国 屋外温泉ブルーラグーンも

2021/12/18 19:15

https://money.smt.docomo.ne.jp/image/AGJ2wOxhSxWzV-a2itBD4A.jpg
国土の11%が氷河 2016年のサッカー欧州選手権で初出場ながらベスト8に入った国です。2018年のサッカー・ワールドカップ・ロシア大会では、歴代最小国として初出場を果たしました。多くの火山と氷河が存在し、火と氷の国と呼ばれる「氷州」とは、どこの国でしょうか? 正解はアイスランドです。 アイスランドは北海道よりやや大き

国土の11%が氷河

2016年のサッカー欧州選手権で初出場ながらベスト8に入った国です。2018年のサッカー・ワールドカップ・ロシア大会では、歴代最小国として初出場を果たしました。多くの火山と氷河が存在し、火と氷の国と呼ばれる「氷州」とは、どこの国でしょうか?

正解はアイスランドです。

アイスランドは北海道よりやや大きいくらいの島国で、北大西洋に位置しています。首都のレイキャビクは、世界で最も北にある首都といわれています。

同国の観光スポットには、世界最大の屋外温泉ブルーラグーンや、シングヴェトリル国立公園にある、2つの大陸プレートによってできた地球の割れ目ギャウがあります。

アイスランドには、名前のついている氷河が200以上あり、氷河の総面積は国土の11%を占めるほど広大です。氷河の侵食によって形成された谷では、土地の高低差を利用した水力発電が行われています。

また、国内に多くある火山を利用した地熱発電も盛んです。2019年度は、総発電量のうち水力発電が約70%、地熱発電が約30%を占め、国内電力の大部分が再生可能エネルギーでまかなわれています。

ちなみに、日本とアイスランドは、地熱分野で40年以上協力関係を結んでおり、同国で使用されている地熱発電設備は、ほぼ100%日本製だそうです。

国家破綻寸前からのV字回復

アイスランドは火力発電や原子力発電よりも安価な再生可能エネルギーを武器に、アルミニウム工業を発達させてきました。

また、周囲を海に囲まれた立地から水産業も盛んです。同国にとって、日本は水産物の主要な輸出相手国の一つ。対日輸出の約70%が水産物で、日本国内に流通する「ししゃも」の多くはアイスランドから運ばれてきています。

アイスランド経済といえば2008年9月のリーマン・ショックに端を発する金融危機が有名です。銀行経営が行き詰まり国家破たんの瀬戸際まで追い込まれたことは、アイスランドの金融危機として知られています。主力産業にしっかりと支えられた経済はV字回復を果たし、今では世界トップクラスの豊かさを誇る国の一つです。

アイスランドにある約3万社の企業のうち、約90%は従業員数が10人以下の中小企業です。しかし、特定の分野における高い技術力で、世界のトップ企業に成長している会社もあります。 例えば、義肢・義足メーカーのオズール社は、スポーツ用義足で世界のトップシェアを占める企業です。同社の製品は、日本を含む多くのパラリンピックのメダリストたちに愛用されています。

文/編集・dメニューマネー編集部

【関連記事】
いくつ読める?「錫蘭・列支敦士登・和蘭・希臘・白耳義」
初心者向け!ネット証券オススメランキング(外部サイト)
いくつ読める?「尼波羅・烏克蘭・草支亜・芬蘭・哥倫比亜」
株主優待をタダ取りする裏ワザとは?(外部サイト)
年金手帳の青とオレンジの違いは?

(2021年9月8日公開記事)