9月1日、新学期が始まる学校も多いであろうこの日から、値段が上がってしまう商品がある。食卓に上る機会の多いであろう、パスタやコーヒーだ。
いずれも原材料の商品相場が高騰していることが理由。特にコーヒーについては、為替が円安傾向にあることも理由に挙げられている。世界経済や相場が(残念ながら)私たちの生活に影響する、とても身近な例と言えそうだ。
パスタの値上げは強力粉の減少価格が高騰が理由
まずパスタについては、大手の日清フーズ、ニップン、はごろもフーズの商品がそろって値上げされる。いずれも理由は主な原料であるデュラム小麦、強力粉の原料価格が高騰しているためとのこと。
日清フーズは、小麦粉製品を7月1日納品分から値上げてしていたが、9月からはパスタ、パスタソース製品、ミックス、そばも値上げとなる。なおパスタ・パスタソース製品の値上げ幅は約2〜8%が見込まれている。
ニップンも同様で、家庭用パスタとそば製品を値上げ。値上げ幅は、一部製品を除く家庭用パスタで約2.5~4.0%、そば製品は約2.5~6.0%。
はごろもフーズも9月1日出荷分から、パスタ製品計16品の価格を改定。参考小売価格(税抜)ベースで、約3~4.8%の値上げになるという。
コーヒーの値上げは生豆相場の高騰と円安が影響
コーヒーでは、UCC上島珈琲が値上げ。同社は「小売店の実質店頭価格は20%程度上昇するもの」と見込んでいる。価格改定の理由としては、コーヒー生豆の国際相場が高騰していることや、為替が円安傾向にああること。原料を輸入する必要があるコーヒーの生産には、円安は敵なのだ。同社は7月のリリースで、「今年のコーヒー生豆の調達価格(円換算)は、昨年4月に比べ150%以上に上昇」しているとして、厳しい事情の理解を求めている。
なお味の素AGFの家庭用レギュラーコーヒーは10月1日の納品分から値上げとなる見込み。こちらも上昇幅は2割程度になりそうだ。
文/編集・dメニューマネー編集部
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