1980年にこの都市で採択された条約は、国境を越えた子どもの不法な連れ去りをめぐる紛争に対応するための国際的な枠組みです。条約にはこの都市の名前がつけられています。締結国は世界で101ヵ国(2021年4月時点)あり、日本も2013年に加入しました。オランダ第3の都市といわれる「海牙」とは、どこでしょうか?
正解はハーグです。
ロイヤルファミリーも暮らす都市
ハーグは、オランダ南西部に位置し北海に面しています。オランダの首都はアムステルダムですが、政府機関が置かれているのはハーグです。政治の中心地として実質上の首都の役割を果たしています。
行政の中枢を担うオランダ議会があるビネンホフ地区は、観光名所としても有名です。毎年オランダ国王が国会開会宣言を行うリダーザールをはじめ、見ごたえのある歴史的建造物があります。
市内には、ロイヤルファミリーが住むハウステンボス宮殿や、1822年に王立美術館として開館したマウリッツハイス美術館もあります。美術館に所蔵されているフェルメールの「真珠の耳飾りの少女」や、レンブラントの「テュルプ博士の解剖学講義」、ポッテルの「雄牛」などの名作は、オランダの至宝です。
またハーグには、国際司法裁判所が置かれています。
国際司法裁判所は、国連の主要機関のうち国連本部であるニューヨークに所在しない唯一の機関です。国家間の法律的紛争について裁判をしたり、国連総会や国連安保理などの要請に応じて勧告的意見を与えたりする機関で、世界法廷とも呼ばれています。
王位継承権1位は愛子さまと同年代のプリンセス
多くの国では、ロイヤルファミリーの品位保持のための手当や助成金が支払われています。イギリスの新聞社によると、オランダのロイヤルファミリーに対する手当は年間47億1,000万円(3,100万ポンド)でヨーロッパ最高額だとか。
2021年6月、王位継承権第1位のカタリナ=アマリア王女は、年間2億円にもなる手当の受け取りを辞退すると発表しました。
このような事態は、オランダ王室で初めてのことで、辞退を申し出た背景には、コロナ禍による貧困への王女の配慮があります(2021年時点)。
高校を卒業したばかりのアマリア王女は、愛子さまとも同年代。今後の活躍が期待されます。
文/編集・dメニューマネー編集部
【関連記事】
・いくつ読める?「錫蘭・列支敦士登・和蘭・希臘・白耳義」
・初心者向け!ネット証券オススメランキング(外部サイト)
・いくつ読める?「尼波羅・烏克蘭・草支亜・芬蘭・哥倫比亜」
・株主優待をタダ取りする裏ワザとは?(外部サイト)
・年金手帳の青とオレンジの違いは?
(2021年9月10日公開記事)