古代ギリシャの時代から政治・経済・文化の中心地として発展してきた都市です。オリンピック発祥の地としても知られ、1896年に第1回、2004年に第28回大会が開催されています。「雅典」とは、ギリシャのどこの都市でしょうか?
正解はアテネです。
古代国家の代表として発展
紀元前8世紀の古代ギリシャでは、さまざまな地で都市国家が成立していました。なかでも、古代国家の代表として著しい発展を遂げたのがアテネです。医学の父と呼ばれるヒポクラテスや弟子プラトンの書いた戯曲「ソクラテスの弁明」で知られる哲学者ソクラテスなど、後世に名を残す偉大な人物を多く輩出したことでも知られています。
国民投票や比例代表制など、現在の民主政治の基礎もアテネで築かれました。
アクロポリス山を中心に広がるアテネは、観光地としても人気です。同市で最も有名なのは、市内を見下ろすようにそびえ立つパルテノン神殿で、バチカンのサン・ピエトロ大聖堂、京都にある法隆寺とあわせて、世界三大宗教空間に数えられています。
紀元前329年に建設されたパナシナイコスタジアムは、1896年に第1回オリンピックが開かれた場所として有名な建造物です。2021年6月には、ディオールの2022年クルーズコレクションを発表するランウェイショーが開催されました。
企業投資に活路を見出すギリシャ経済
2009年に起きた欧州債務危機の発端となったギリシャ。いまだ経済・財政危機からの回復途上ですが、新型コロナウイルスの感染拡大で新たな危機に直面しています。主力産業である観光業への打撃は大きく、2020年の観光収入は約40億ユーロと、2019年の約180億ユーロから大きな落ち込みをみせています。
同国の観光業は国内総生産(GDP)の約20%を占め、5人に1人が従事する経済の主要なけん引役です。しかし、今後は回復が見えていない観光業から、滞在先で働くワーケーションや企業投資に路線変更していくようです。
文/編集・dメニューマネー編集部
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(2021年9月11日公開記事)