「土庫曼斯坦」ってどこ?──大理石でできた真っ白な街 観光名所は地獄の門?

2021/12/29 13:15

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2021年東京オリンピックの重量挙げ女子59キロ級で銀メダルを獲得したポリナ・グリエワ選手は、1991年にこの国が独立して初のメダリストとなりました。首都・アシガバートは大統領の宮殿をはじめ、ホテルやマンションまでもが大理石でできており、世界で一番大理石建造物が多い街としてギネスに登録されています。「土庫曼斯坦」とは、

2021年東京オリンピックの重量挙げ女子59キロ級で銀メダルを獲得したポリナ・グリエワ選手は、1991年にこの国が独立して初のメダリストとなりました。首都・アシガバートは大統領の宮殿をはじめ、ホテルやマンションまでもが大理石でできており、世界で一番大理石建造物が多い街としてギネスに登録されています。「土庫曼斯坦」とは、どこの国でしょうか?

正解はトルクメニスタンです。

ギネスにも登録された大理石でできた街

トルクメニスタンは、日本の約1.3倍の国土に610万人ほど(2021年時点)が暮らす小さな国です。国土の85%が砂漠に覆われており、夏は気温が50度℃以上まで上昇することも。

トルクメニスタンを含む中央アジアは長年「文明が存在しない空白地帯」とされてきました。しかし、近年になってシルクロードの中継地となるオアシス都市の遺跡がいくつも発見されています。

中央アジア最大のオアシス都市の遺跡である古代メルヴは、1991年に国立歴史文化公園として国内初の世界遺産に登録されました。同じく世界遺産であるニサのパルティア要塞群はいまだ発掘中ですが、すでに多くの貴重品が出土しています。

ヴィーナス像や象牙の杯など、発掘された美術品は、アシガバートにある国立博物館で見ることが可能です。

50年燃え続ける地獄の門

トルクメニスタンの主要産業は鉱業と農業で、天然ガスの輸出と大規模な灌漑(かんがい)による綿花生産を基盤に高い経済成長率を維持しています。世界有数の天然ガス産出国であり、その埋蔵量は世界第4位です。

同国の砂漠地帯には、地下から吹き上げる天然ガスによって50年燃え続けている直径約90メートルのクレーター状の穴があります。

真っ赤な炎を吐き続ける様から「地獄の門」と呼ばれるこの穴は、天然ガスの採掘作業中に岩盤が崩落してできたものだそう。当時の人々が有毒ガスの放出を食い止めるためにつけた火は、埋蔵量不明の天然ガスを燃料に今も燃え続けています。

近年は天然ガスの輸出先はほとんどが中国で、輸出先の多角化が課題です。搬出ルートの多様化を図る中でイランやアフガニスタン、インド、パキスタン、トルコとの関係も強めています。

文/編集・dメニューマネー編集部

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