家計の見直し・節約をする重要性が高まっているといえるわけでが、「なかなか続かない」と頭を悩ませている人も多いはず。いざ節約しようと張り切って始めても、なかなか続かないし、その反動で使い過ぎてしまうことすらあり、そうなったら元も子もありません。
しかし、節約の重要性はこれからますます高まるはずです。将来のお金に対する心配は、大きくなることはあっても、(何もしないままで)小さくなることはありません。「どうせ続かない」と決めつけずに、自分にあった、続けられる仕組みを見つけることが大事です。簡単に始められる項目や、まず見直すべき家計の項目をおさらいした上で、無理し過ぎず、長く続けられる方法を見つけましょう。
1 毎月「必ず使う費用」から見直す
家計の支出のうち、毎月必ず使う「固定費」の見直しから始めましょう。固定費は支出のうち、大きな割合を占めることが多いからで、代表的なものとして、家賃や光熱費、通信費、保険料などがあります。このほかにも、映像配信などのサブスクサービスもあります。
こう考えると、「固定費」といってもいろいろあります。固定費を見直す方法をさらに細かく分解して確かめましょう。
2 外食・飲み物を買う回数を減らす
固定費を見直したら、今度は「変動費」も見直したいところです。固定費の中で大きな割合を占めるのが「食費」です。できれば毎月の食費のおおよその額を把握したいところですが、いきなり確認をするのが面倒ということであれば、削れそうな項目を考えてみてはどうでしょうか。
食費の中でも、特に外食や外出時に買う飲み物は、1回あたりの費用は大したことがないように思えても、通算すると意外と高い出費になっているものです。
総務省の家計調査を見ると、3人家族の1ヵ月の食費の平均はおよそ8万円で、そのうち外食が1.1万円といいます。誕生日など特別なイベントのときはともかく、「なんとなく」で外食していないか振り返り、減らせそうなら回数を減らすことで、食費は確実に節約できます。
3 持ち歩くカードを絞る・財布に入れるお金を少なめにする
食費の見直しの次にやるといいのは、クレジットカードやキャッシュカードなど、持ち歩くカードを減らし、できれば現金も減らすとよいでしょう。
なぜなら、カードや現金があるとついつい引き出したり、買い物したりしてしまうからです。
まずカードについては、必要なものだけを厳選しましょう。これは日常的に持ち歩くものを選ぶという意味と、「そもそも使っていない銀行口座やクレジットカードなどは見直す」という意味があります。
使うクレジットカードを絞り、また支払いを集めることで、家計の管理もしやすくなります。たとえば、支払いをすべて1枚のクレジットカードに集約すれば、クレカの明細がそのまま家計簿になります。またポイントも貯めやすくなるはずです。
もう一つ実践したいことである「財布にお金を入れ過ぎない」も、カードと同じで、財布に入れるお金が多いと、ついつい使い過ぎてしまうからです。
この時のポイントとしては、財布に入れる額を決めておくことです。「1日分の生活費」や「外食や買い物に必要な金額」だけにするわけです。
1年に「200万円貯める主婦」が教える家計管理はコレ!
ここ5年間、1年あたり最低200万円は貯めている節約主婦が教える、節約のほかに大事なこと。それは、資金管理としてお金を分けて管理することです。そのノウハウを特別に教えます。
お金は4つに分ける!中でも重要なのは1年以内に使う「もうすぐ使うお金」
筆者は家計を大きく4種類に分けており、それは
生活費など①「普段使うお金」、働けなくなった時の(生活防衛のための)②「取っておくお金」、投資などで増やす③「老後に使うお金」と1年以内に使う予定のある④「もうすぐ使うお金」(特別費)で、中でも重要なのは最後の④「もうすぐ使うお金」です。
当然、今年中に使う予定の「もうすぐ使うお金」については、項目とおおよその額をリストアップしてあります。
2024年に必要な「もうすぐ使うお金」の具体例は……
なぜ「もうすぐ使うお金」が大事かというと、“大きな支出額(特別費)を制するものこそが家計管理を制する”と考えているからです。
一般に意識が向く項目として、①「普段使うお金」と②「取っておくお金」、③「将来のためのお金」はよいのですが、意外と④「もうすぐ使うお金」という項目でお金を準備するという視点は忘れがちです。
1年以内に使う大きな支出額でもある特別費として考えられるのは、自動車税や固定資産税などの税金、子どもの学費や習い事代金、毎年の帰省にかかるお金などです。
これらは、一つひとつは少額かもしれませんが、一覧にすると結構な額になります。これらは①の「普段使うお金」とは別で管理したほうがよいでしょう。筆者もそうしています。
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構成・編集・dメニューマネー編集部