銀行員は業務をするうえで、多くの人と取引をしているが、明らかに「この人はお金が寄ってくる人だ」と感じることも多い。また、立場上さまざま人の口座を目にするが故にお金が貯まる人の性質も掴んでいる。銀行員から見たお金が寄ってくる人やお金が貯まる人の特徴とは?
銀行員は見た!お金が寄ってくるのはこんな人
冒頭でも触れたように、銀行員は「この人はお金が寄ってくる人だ」と感じることがある。資産家にはそのような人が非常に多い印象だが、スモールビジネスを展開している人や会社員、主婦などにも「お金が寄ってくる人」はいる。銀行員が感じる「お金が寄ってくる人」の特徴とは?
顔や言葉に険がない人
資産家は「お金が寄ってくる人」の典型だ。その大半は顔や言葉に険がなく、穏やかな空気を身にまとっている。同時に、こちらが「信用できる」と思える誠実さや冷静さも垣間見える。
そのような人は銀行から融資を受けても上手に運用し、それで得た利益を気持ちよく社会に還元しているのだ。それにより生じた社会的な信用がまた利益を呼び込み、どんどんその人のもとにお金が集まる構図ができる。
資産家の多くはそうやって一財産を築き、いつもお金が寄ってくる状態を維持することで、ますます財産を増やしているのだ。
身なりがきちんとしている人
「身なりがきちんとしている人」にもお金が寄ってくる。ここで言う「身なりがきちんとしている」とは、服や靴の手入れが行き届いているということだ。
特に、銀行の優良顧客は例外なく身なりがきちんとしており、靴はいつもピカピカ。そのような人の財務状況はいつも良好である。
毎日着る服はもちろん、自分では汚れに気づきにくい靴にまで手入れが行き届く人は、細かい収支に目がよく行き届き、めったにお金の問題を起こさない。仮に問題が起きても速やかに原因を見つけて修正できる。
そのような人は無駄な支出や支払い遅延などでお金や信用を失うこともなく、逆にお金と信用の両方を引き寄せることができる。
ポジティブ思考の人
お金はポジティブ思考の人に好んで寄ってくる。自営業者にはポジティブ思考の人が多いが、往々にして立ち直りが早く、過去の失敗を教訓にして事業を立て直すパワーと賢さがある。
そのような人にはいつも明るく笑顔な人が多く、話しているとこちらまで元気になる。
その点については「顔や言葉に険がない人」に通じる部分があり、「お金は笑顔の人に寄ってくる」ということを実感できる。
「ポリシー」を持っている人
「ポリシー」を持っている人にもお金は寄ってくる。
たとえば、「〇〇家を守るお金の哲学」などのポリシーを代々受け継ぐ資産家は多いが、そのポリシーが先祖から受け継がれた財産を守り、今日まで家を反映させる礎となっている。
また、親がお金について堅実なポリシーを持つ家庭の子どもは、同じく堅実なポリシーの持ち主になってお金で失敗しにくい。
そのどちらにも共通するのは、お金と上手に向き合う指針や指標がすでにあること。それによって変にぶれることなくお金と向き合うことができ、着々と財産が増えていくことも多い。
元銀行員は見た!お金が貯まる人の特徴6選
銀行員は業務上客の口座の動きを確認できる立場にあるが、預金が多い人の口座の動きには「お金がたまる行動」を象徴する6つの特徴が存在する。
1.先取り貯蓄をしている
お金が貯まる人は、毎月の収入から一定額を貯蓄に回す「先取り貯蓄」を行っている。
その多くは毎月の収入の1~2割を貯蓄しているが、それより少ない金額でもコツコツ貯めて貯蓄を順調に増やしている人も多い。
2.クレジットカードやスマホ決済の支出をきちんと管理している
お金が貯まる人は、クレジットカードやスマホ決済の支出をきちんと管理している。特にクレジットカードの支出管理は厳密な印象だ。
クレジットカードは「借金」であり、使いすぎれば返済が困難になる。その結果、カードの利用停止や多重債務に陥る恐れもないとはいえない。
お金が貯まる人はその怖さを知っているので、クレジットカード決済やスマホ決済の種類を絞って管理を容易にし、プリペイド払いも利用しながらきっちり支出を管理している。
3.銀行口座を目的別に使い分けている
銀行口座を目的別に分けるのも、お金が貯まる人の定番行動だ。
家計口座(普通預金口座)は、収入から貯蓄分を引いた生活費を入れる口座となる。家計が黒字になった分は貯蓄口座や臨時支出用口座に移す。
定期預金口座にはボーナスなどのまとまったお金を預け、積立定期預金口座は給与口座から自動振替で毎月一定額積み立てるように設定している。
また、ボーナスや家計の黒字分はいったん臨時支出用口座入れて使い道を決める。
お金が貯まる人は以上のような方法で上手に口座を使い分けている。
4.保険や携帯プランの見直しをよく行っている
お金が貯まる人は保険や携帯プランの見直しもよく行っている。
契約者の状況や社会情勢が変われば、自分に適した保険や携帯プランも変わってくる。それに合わせて保険の契約内容や携帯プランを見直さないと、「今必要な保障が受けられない」「必要以上に携帯料金を払っている」などの弊害が出てくるのだ。
そのため、お金が貯まる人は保険や携帯プランをよく見直し、今の自分に適した契約に変更している。
5.貯蓄・投資の両方に積極的に取り組む
超低金利時代の今、お金が貯まる人は貯蓄と投資の両方に積極的に取り組んでいる。
NISA、積立NISA、iDeCoなど、税制面で優遇される金融商品もあり、今まで投資に興味がなかった人でも投資を始める人が増えている。
6.小さな借金をしない
お金が貯まる人は、カードローンやリボ払いなどの小さな借金をしない。それらの多くは高金利だからだ。
万が一返済が滞れば借金がみるみる増えて返済不能となり、社会的な信用を失うなどの弊害が起こる。
お金が貯まる人はそのような借金を非常に嫌い、手を出さないようにしている。
文/編集・dメニューマネー編集部
(2022年4月6日公開記事)
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