いつも飲んでいる薬をもらうために通院するのは面倒です。4月から始まった「リフィル処方せん(処方箋)」は、診察を毎回受けなくても1枚の処方箋で3回まで同じ薬がもらえる制度です。何度も病院に行かずに済むので、家計と時間の負担を減らせます。
リフィル処方箋は同じ薬を3回までもらえる新しい制度
従来の処方箋では1枚につき薬の処方1回限り。繰り返し使えないため、薬がなくなるたびに医師の診察を受ける必要がありましたが、4月スタートの「リフィル処方箋」なら最大3回まで繰り返し使えます。
1回目の薬の受け取り方はこれまで通り、発行から4日以内に薬局に行けばOKです。薬を処方してもらった後、リフィル処方箋は返してもらえます。
この時、薬剤師が次回調剤予定日を記載してくれるので、2回目、3回目の薬の受け取りは、その調剤予定日の前後7日以内に薬局に行きます。薬局は毎回同じところでなくても大丈夫です。
リフィル処方箋はどんな薬が対象?薬の自己管理のコツって?
リフィル処方箋は誰にでも出してもらえるわけではなく、使えるのは、症状が安定していると医師が判断した患者だけです。
ただし、向精神薬や湿布薬など、投与量に上限のある薬は、リフィル処方箋の対象外です。
また、薬を2回目以降に受け取るときに、症状が悪化していたり副作用が出ていたりしたら、必ず薬剤師に伝えましょう。薬剤師が調剤してよいかどうかを判断し、場合によっては医師の診察を勧められることもあります。
リフィル処方箋のメリットは医療費と時間の両方が節約できることですが、デメリットもあります。
定期的な診察を受けなくなることで、再診までの期間が長くなって重大な病気を見逃してしまう恐れがあります。また、患者自身が薬の管理をしっかりできないと、飲み忘れや過剰な服用につながるかもしれません。
自己管理するためには、ポケット付きのカレンダーやピルケースを使ったり、服薬時刻を知らせてくれるスマホアプリを使ったりするといいといいでしょう。
文/編集・dメニューマネー編集部
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